女性が結婚生活で幸福と感じているかや、未婚女性が結婚したいと思っているかが、現在と将来の合計特殊出生率に影響を与えている――。静岡県は今夏、そんな調査結果を公表した。今後の少子化対策などに活用していく方針だが、結婚や出産は「個人の自由」とも強調している。 静岡大と県が合同で行った統計調査「結婚の幸福度・関心度から見る未来への道標」で、昨年10月、無作為に抽出した県内在住の20代と30代の男女2万人に郵送でアンケートを送付。約4分の1の4931人から有効回答を得た。 調査では、既婚か未婚かで質問項目を分けた。既婚者については総合的に現在の結婚生活が幸福かの「結婚幸福度」を問い、分析。女性の結婚幸福度が高い市町では、現在の合計特殊出生率も高い傾向がみられたという。一方、男性の幸福度と出生率の相関関係は見られなかった。 未婚者については、結婚すれば幸福になれると考えるかの「イメージ度」と、将来結