太陽系の火星と木星に挟まれた小惑星帯に「ケレス」という準惑星がある。NASAの探査機ドーンによる調査で、この小さな天体には地質活動の痕跡が発見されている。 準惑星とは、それ自身の重力によって球形になれるだけの質量を有する、太陽の周囲を公転する惑星以外の天体のことだ。 ケレスは月よりもずっと小さいため、熱源がない小さな天体で地質活動が起きるなど、これまでの常識では考えられないことだった。 このほどバージニア工科大学の研究グループによって驚きの発見があった。ケレスには熱源があり、それは内部に含まれる放射性元素だったのだ。 ケレスに謎の地質活動の痕跡を発見 火星と木星の間にある小惑星帯でケレスが正式に発見されたのは1801年のことだ。 200年以上前から知られているにもかかわらず、この準惑星は長い間曖昧な存在だった。小惑星帯で最大の天体ではあるが、地球の望遠鏡で観察しても目立った特徴が見つからな