脱炭素への取り組みが世界的に加速する中、農林水産省は、化学肥料や農薬を使用しない有機農業を2050年までに国内の農地の25%まで増やすことなどを盛り込んだ新たな戦略を取りまとめました。 農林水産省で開かれた会議で取りまとめられた「みどりの食料システム戦略」は脱炭素や生物多様性を考慮した持続可能な農林水産業の実現を目指し、具体的な数値目標を盛り込みました。 生産段階では2050年までに化学肥料や農薬を使わない有機農業を国内の農地の25%に当たる100万ヘクタールまで拡大するほか、農薬の使用を50%、化学肥料を30%それぞれ削減するとしています。 また、農業用ハウスなど園芸施設については、2050年までに化石燃料の使用を完全にやめ、農業用機械や漁船の電動化などの技術を2040年までに確立するとしました。 さらに製造や消費の段階では、2030年度までに飲食店や食品メーカーからの食品ロスを2000