米軍がオーストラリアに核兵器が搭載可能なB52戦略爆撃機の配備を計画していることが 31日、関係者の話で分かった。同国北部のティンダル空軍基地にB52を最大6機収容できる施設を整備する方向で準備が進んでいる。 これに関連し、米国のケネディ駐オーストラリア大使は31日の公共放送ABCの番組で、インド太平洋地域で海洋進出や軍備増強を進める中国に対抗する上で、外交や対話に加え「抑止力を用いる」と明言した。 オーストラリアと米国は相互安全保障条約を結んでおり、同盟関係にある。米海兵隊はオーストラリア北部の要衝ダーウィンに巡回駐留。米軍のB52は2005年以降、オーストラリア国内の軍事演習に参加している。 趙立堅氏(共同)中国外務省の趙立堅副報道局長は31日の記者会見で、配備計画に対し「米国のやり方は地域情勢の緊張を激化させ、平和と安定を著しく破壊する」と批判した。(共同)