通信機器メーカー「沖電気工業(通称・OKI)」が、防衛装備庁から約12億円で受注した潜水艦用のソーナー(水中音波探知機)に、音響データに異常が発生するなどの不具合が生じ、改修が行われていたことが、「週刊文春」の取材で分かった。修理担当者の証言を基に事実確認をしたところ、防衛省が認めた。現在は、不具合は改善されているという。 1881年創業の老舗企業・沖電気工業。東証プライム市場に上場し、昨年3月期の売上高(連結)は約3521億円、経常利益(同)は約77億円に及ぶ。防衛関連事業にも力を入れており、2021年度の調達実績(防衛装備庁発表)によれば、第9位の日立製作所に続く第10位の約277億円。中でも数多く受注してきたのが、潜水艦用のソーナーだ。