北京市内の海鮮市場。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出開始後、中国産の海産物も販売も悪化しているという=29日(三塚聖平撮影) 【北京=三塚聖平】中国で、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出開始後、日本産だけでなく中国産の海産物も避ける動きが出ている。中国政府が処理水放出による「食品安全の汚染リスク」を強調し続ける中、中国の消費者が海産物全体の安全性を警戒するようになっているためだ。中国の水産業関係者は影響がどこまで広がるか懸念している。 【グラフィックで見る】日中韓のトリチウム年間排出量 「ここ数日で売上高、販売価格、来店客が全て減った。今後どうなるのかと、ここの販売店主はみんなが心配している」 北京市内の海鮮市場で魚を販売する女性店主は不安げに話した。この店は以前から日本産を含む輸入品は取り扱っていないが、処理水放出が始まった24日から販売状況が悪化しているという。 中国の交流サイト