伊藤忠商事は19日、伊藤忠記念財団と共同で、2012年度から株主宛ての印刷物を電子化し、節約した経費を使って東日本大震災の被災地の子供たちに本を届けるプログラムを始めると発表した。 株主総会招集通知や報告書の郵送代などを株主の同意を得て、電子メール化し、独自に選んだ100冊セットを10数セット寄贈するのが目標。株主から被災地支援に参加したいとの声に対応したもので、株主全体の12分の1に相当する約1万人を目標としている。 伊藤忠財団は読書を啓蒙(けいもう)するボランティア団体を経由して、1975年から本の購入費などを支援し、02年からは児童書の100冊を年間約40セット分を寄贈。支援額は11年度までに8億9000万円にのぼる。 今年度も東北6県を支援してきたが、株主の応援で被災地への寄贈を手厚くする。