死後の世界でベニート・ムッソリーニ、アドルフ・ヒトラー、ヨシフ・スターリン、ウィンストン・チャーチルが出会う様子を想像してみてほしい。彼らはいったい何を話すのだろうか?これが、現代ロシアを代表する映画監督の一人、アレクサンドル・ソクーロフの新作の構想で、公開は2019年頃になる予定だ。 歴史的事件の根源を見つめるファンタジー アレクサンドル・ソクーロフ監督が、こうしたアイデアにもとづいて映画を作る狙いは、歴史的事件をよりよく理解することだという。 映画の中で登場人物たちは、生前に起きた事件をただ思い出すのではなく、世界大戦を引き起こした諸事件について語り合い、意見を交わす。 「これは幻想的な映画だが、実際に起きた事件がそこに反映されている」。映画の共同製作者アリョーナ・シュマコワはタス通信にこう語った。 ソクーロフは、これまでにも駆使していた、ドキュメンタリー映像を長編映画に取り込む手法を