音楽の本質はライブだ、を言う人をたまに見かけるのだけれど、個人的には全く賛同しかねる。すばらしい「風景写真/風景画」が撮られた/描かれた「場所」に行き同じ構図で見たからといって、必ずしもそれ以上の感動を覚えるわけではない。美しい「場所」を撮った/描いた「風景写真/風景画」が必ずしも、その場所の持つ本来の美しさを表現しきっているわけでもない。 もちろん、ライブの良さを否定するわけではない。ライブそのもののダイナミズムはものすごく魅力的で、ライブだからこそのエクスペリエンスは存在している。たとえば、Eric ClaptonのいたCreamや、Jimi Hendrixのライブ音源を聞いていると、そのインプロビゼーションに鳥肌が立つくらいに痺れるし、それをひき出しているその「場」を作り出すこともまたライブの魅力だとも思う。実際、ライブに行ったときもそれを感じる。 では、レコ―デッドミュージック(録