南充浩 オフィシャルブログ - 繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般とファッション情報を発信 今の世の中は、各分野が高度に細分化しているから、全体像は見えにくい。 どうしても自分の携わっている分野のみしか知覚できない。 以前にも書いたが、もう何年も前のことになるが、その頃は、国内の生地産地に今よりも焦点が当たっていた頃だった。 当方も小規模な独立系デザイナーと知り合ったが、どうにも観念が先行しがちな人が多い印象だった。 国産ブームみたいなのもあって「生地産地を守ろう」みたいな主張を掲げる場合が多かったのだが、実際のところ、生地産地はそんな小規模ブランドで守ることは不可能に近い。 生地産地自体は、中国やアセアンの工場に比べると小規模だとはいえ、独立系の小規模デザイナーが使うような生地の量ではとても仕事が回らない。 当方が見聞きした範囲でいうと、産地の工場としては3