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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/newsroom (17)

  • 売国奴と罵られる「激辛トウガラシ」の苦難

    1枚の漫画は、時に長文のコラムより雄弁に政治質に光を当てる。そして漫画などのイメージは文字と違い、機械的なネット検閲に引っかかりにくい。言論や表現に対して強圧的な政権にとって意外とやっかいな存在だ。 「変態トウガラシ(変態辣椒)」という奇妙なペンネームの中国漫画家が最近、日中国で注目を浴びている。名は王立銘、41歳。性的にアブノーマルなわけではなく、いたって普通の常識人だ(「変態」はこの場合、中国語で「激辛」の意味になる)。王氏が最近、頻繁に日のニュースで取り上げられているのは、中国の習近平政権による言論や表現への締め付けと、改善の兆しがまだ見えない日中関係という2つの政治的な嵐に巻き込まれ、この夏から日への「亡命」を余儀なくされているからだ。 王氏は文化大革命のさなかの73年、下放政策によって上海から新疆ウイグル自治区に送られた両親の下に生まれた。文革終了後に上海に戻り、

  • ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

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  • 「メイド・イン・オキュパイド・ジャパン」って?

    「海を渡ったオキュパイド・ジャパン」という、ちょっと興味深い展覧会が開かれている(於:六木ヒルズ森タワー49階/アカデミーヒルズ入口の展示スペース)。 オキュパイド・ジャパン(Occupied Japan)とは、第2次大戦後の「占領下日」のこと。民間貿易が再開された1947年から、サンフランシスコ講和条約が発効した52年まで、日からの輸出品には「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印を付けるようGHQ(連合国最高司令官総司令部)から命じられていた。 北米を中心に輸出された品々は、陶器やおもちゃ、布製品、カメラなどさまざま。「OCCUPIED JAPAN」の文字が付いた5年間だけの期間限定アイテム(「OJ」と呼ばれる)は希少価値を持ち、コレクターたちによる収集の対象になっている。 今回の展覧会はカリフォルニア州在住のコレクター、田中荘子さんの収集品1万点の中から代表的なも

  • タカラヅカとWBCと霧社事件と

    この春は日台湾に関するニュースが何かと多い。今月初めにワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表台湾代表が東京で大接戦を演じたかと思えば、直後の東日大震災2周年追悼式典では日政府が台湾代表をほかの外国大使と同等にして扱ったことに抗議して、中国が参加を事実上ボイコットした。 ハードニュースばかりではない。4月6日から日宝塚歌劇団が初めて台湾を訪れ、台北市の国家戯劇院で計12回公演する。1938年のヨーロッパ公演以来、これまで計24回、16カ国で公演してきたタカラヅカが台湾に行ったことがなかったこと自体が意外だが、すでにチケットは売り切れているという。日人ファンによる追っかけだけで完売するはずもなく、背景に台湾人の間での親日感情の広がりがあるのは間違いない。 日政府の台湾との窓口機関である交流協会が昨年6月に発表した2011年度の対日世論調査結果によれば、ほかの国

    laislanopira
    laislanopira 2013/05/19
    親日の声だけをクロースアップするのも、日本への不信の声だけをクローズアップするのも、間違っている。台湾は「日本人が言いたいこと」を代弁してくれるための場所ではない
  • 中国を変えるのは現実派か理想派か

    次の一文を読んでみてほしい。 **************** 「北京の壁」を倒せ また自由にネットできない世界に戻ってしまった――。これが3時間40分のフライトの後、東京から北京に戻った実感だ。3G携帯を開き、フェイスブックとツイッターに返事が必要な連絡が入っていたので、サインインできるか試してみた。駐機場から税関を通って手荷物受取所に着くまで約20分。携帯のサインイン画面は固まったままだ。この時、僕はようやく理解した。ぶ厚くてバカ高い、ただし姿は見えない壁の中に戻ったのだ、と。中国の13億人を取り囲むこの壁、東西ドイツを隔てたベルリンの壁になぞらえて「北京の壁」とでも呼ぶべきこの囲いの中に。 ネットでの「翻墻(壁越え)」は「異なる声」を聞きたいと渇望する普通の中国ネットユーザーにとって、ごく日常的な行為の1つだ。帰国後の2日間、僕はいろいろな方法を試してこのバカ高い「壁」を乗り越えよう

  • 大津いじめ事件を歪曲する罪

    「お祭り騒ぎ」――これが先月、中2いじめ自殺事件の渦中にある大津市の中学校を訪れたときの印象だ。ただし騒いでいると感じたのは、大津市でも、問題の中学校でもない。現地を訪れて逆に「祭」に見えたのは、ネットやマスコミでの騒動だ。 大津市に取材に行ったのは、ネットで加害者生徒たちや担任教師の個人情報暴きが加速し、マスコミでも連日この問題がトップニュースで取り上げられていた最中のこと。そんな状況にあって、現地は驚くほど静まり返っていた。 朝、問題の中学校を訪れると、生徒たちがマスコミを警戒するような神妙な面持ちで登校してくる。広いグラウンドには部活動の朝練をする生徒の姿もなく、校門には「校関係者以外の方(報道関係者や一般の方)の校地内への侵入・取材をお断りいたします。 学校長」という張り紙が。生徒たちはこちらを見るとマスコミだとすぐにわかるらしく、一瞥して、たいていは目を合わせない。逆に「おはよ

    laislanopira
    laislanopira 2012/08/08
    いじめで注目が集まり加熱する週刊誌と片山さつき議員。一方静かに学校のことを考える生徒たち
  • ダライ・ラマと日本メディアの「保守性」

    チベットと聞いて人々が想像するもの──雪に覆われた山々と息をのむような絶景、風にはためくチベット仏教の祈祷旗、透き通るような青い空、サフラン色の法衣をまとい祈りのマニ車を回す僧。そして何より、時が止まったような神聖さ。 チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世もやはり特別だ。揺るぎない信念と深い慈悲の持ち主で、彼自身が啓示であり道義的な羅針盤であり、騒然とした現代の国際社会にあっても航路を照らし続けてくれる灯台だ。 独立運動や困難な政治状況を脇に置き、西側にとってのチベットの意味をひとことで表すとすれば、「けがれなさ」だろう。こうしたイメージは、リチャード・ギアやスティーブン・セガールなどのハリウッド・スターがチベット独立を崇高な運動に祭り上げるよりずっと以前から定着していた。 少し前の記事になるが、誌2010年3月3日号に載ったフォーリン・ポリシー誌の記事「ダライ・ラマは聖人にあらず

  • なぜ日本でラグビーW杯は注目されないのか

    人の間ではあまり関心が高まっていないが、ラグビーの第7回ワールドカップが始まっている。それまでは孤高のアマチュアリズムを貫いてきた15人制ラグビーだが、今から24年前の87年にワールドカップが始まり、16年前の第3回大会からプロ選手が容認されると一気に商業化が進み、W杯は今やオリンピック、サッカーW杯に次ぐ世界的なスポーツイベントに成長した。 日でラグビーW杯が注目されない原因は、実はW杯そのものにある。80年代から90年代初めにかけて、日の国内ラグビー人気はサッカーなど言うに及ばず、野球や相撲に匹敵するほど高かった。早慶明と関西の同志社を軸にした大学ラグビーと、80年代は「北の鉄人」新日鉄釜石が、90年代は神戸製鋼が引っ張った社会人ラグビーの好カードで、最大収容人数5万人の国立競技場は満杯になった。 ところが、95年の第3回大会で日本代表がニュージーランド代表オールブラックスに大

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    laislanopira
    laislanopira 2011/08/19
    日本人、特にセンスの悪い役人や広告代理店が売りたいものと、それぞれの国の人間が買いたいものは全く違う  子供はともかく、ヨーロッパの普通の大人は知らないアイドルや芸能人の悪ふざけには金など払わない
  • 日本初の「ゲイ議員」が誕生

    統一地方選が終わったが、今回、日で初めて同性愛者であることを公言する「ゲイ議員」が誕生した。東京・豊島区議の石川大我と中野区議の石坂わたるだ。 性的少数者であるLGBT(レズビアンやゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の政治家としては、世田谷区議の上川あや(今回3期目の当選)が有名だ。彼女は生物学的な性別と人が自認する性別が一致しない性同一性障害で、戸籍の性別も男から女に変えている。 ニューズウィーク日版は06年、「ゲイ in Japan」という特集を掲載した。「ゲイ人」レイザーラモンが「ふぉ~~」とやっていた頃である。その時に取材をさせてもらったのが石川で、当時は何人かの仲間と一緒に、ピアフレンズというゲイの若者向けの友達作りイベントを開催していた(ピアフレンズは今はNPO法人となり、その輪もずいぶん広がっている)。 その後、NHKの番組に出演したり、千葉県の人権関係の委員を

  • ニュースにならない被災者の本音(その2)

    *ニュースにならない被災者の音(その1)はこちら ある被災者が「ニュース」になるとき、そのニュースは彼らの日常的な素顔を置き去りにしたまま一人歩きすることが多い。ニュースというのは、被災者の体験で一番ドラマチックな部分だけを取り上げて報じることがほとんどだからだ。 宮城県名取市内の避難所で、「ニュース」になった被災者家族に出会った。避難所の近くには、津波をかぶって泥まみれになった小学校がある。この小学校に通う児童の家は、小学校より海側の地区に多い。津波が来たとき、小学校の児童はほぼ全員が校舎の3階に避難して無事だったが、仕事などで海側にいた親だけが死亡したり、行方不明になっているケースが複数ある。その日に訪れた避難所は、こうした家族が多いと教えられていた場所だった。 体育館に足を踏み入れ、受付にいた保育園の園長だという女性に話しかけると、「この避難所には親を亡くした子供が多い」と言う。そ

  • 原発と生きる道はいらない

    「原発のある町」で育った。実家から原発までは8キロの距離。同じ町に暮らす祖父母の家からはわずか1.5キロ、少し高台にある畑からは原発の排気口が見える。 約45年前、原発の建設計画が発表された。町は賛成と反対に二分された。近所同士、親戚同士でも意見は割れた。文字通り「原発を抱えることになる」祖父母の集落では、住民投票が行われた。だが開票直前に県(町)が介入。投票箱が開けられることはなかった。電力会社は住民の説得に菓子折り以上のものをちらつかせた。ひとり、またひとりと反対派が減っていった。 着工から5年、運転が始まった。町内の全戸に小さなスピーカーが備え付けられた。原発で何か異常が発生した際、「真っ先に情報が伝わるように」と。でもこのスピーカーから、当に必要な情報が入ってきたことは一度もない。何かトラブルがあっても、住民が知るのは後日、数カ月後に新聞で。臨界事故は8年間、隠蔽されていた。いつ

  • 奥田君インタビューはそんなにひどくない

    ニュージーランド地震で足を切断しながら生還した奥田建人君へのフジテレビ「とくダネ!」のインタビューがひどいという批判がツイッターやネットで広がっている。まだ見ていない人は、実際に映像を見て欲しい。 そんなにひどいだろうか? インタビュアーがむりやり言葉を引き出そうとしているわけでもないし、足を切断したという相手の状況にそれなりに配慮した聞き方をしている。プロの記者が奥田君に話を聞いて「足切断」について聞かないことはありえない。 おそらく初出と見られる朝日新聞2月23日付夕刊の五十嵐大介記者の記事も、奥田君が足を切断した事実について触れている。足切断の事実と、「仲間がどんどん下に落ちていった」という表現があってはじめて、今回の地震の被害の大きさと、今後議論になるだろうニュージーランドの建造物の耐震構造問題の深刻さが読者に伝わる。繰り返すが「かわいそうだから聞かない」というのは、職業人としての

    laislanopira
    laislanopira 2011/03/04
    別に病院に押しかけてインタビューして聞かなくても、あとで落ち着いてから話を聞けばいいだけのように思える。今知る必要のない情報
  • 「天安門」から遠く離れて

    北方に住む中国人にとって一番身近な「お茶」は、ウーロン茶でも鉄観音茶でもなく、茉莉花(モーリーホア)茶である。いわゆるジャスミン茶だ。家庭でもレストランでも、事のときにまず出てくるのは茉莉花茶。日人にとっての番茶といっていい。 中東革命に触発された「茉莉花革命」が先週末、中国の13都市で呼び掛けられ、あえなく散った。各地で民主化を叫んだ何人かの中国人が当局に拘束され、香港の中国人権民主化運動情報センターによれば、黒竜江省ハルビン市で演説をして捕まった35歳の無職女性には、国家政権転覆罪を適用された。最長で10年の懲役刑がある重罪だ。 それにしても現場の写真や映像、取材者たちの証言を見たり聞いたりする限り、ここから「革命」が始まる気配は感じられなかった。日の新聞には警官に連行される上海の若者の写真が大きく使われていたが、むしろ目に止まったのは、北京の繁華街である王府井で撮影された1枚の

    laislanopira
    laislanopira 2011/02/24
    怒りが集約される対象がない
  • 「上海献花事件」を報じない日本メディア

    前略 マイケル・アンティ(安替)様 10月半ばから始まったあなたの日滞在も残すところあと3週間。中国人ジャーナリストとして初めて訪れた日は、きっと驚きの連続だったことでしょう。ちょうど滞在が始まった直後に尖閣事件で日中関係がヒートアップしたのは、ジャーナリストとしてとてもラッキーだったと言っていましたね。ラッキーだったのは我々日人も同じでした。ツイッターや記事、講演会で発信するあなたの情報は、ふだん我々が目にすることのない中国に関する新鮮な視点やネタであふれていました。 最近、そのあなたが日の主要メディアについて疑問を覚えている、とツイッターで知りました。 今月中旬に上海で起きた高層マンション火災では60人近くが亡くなりましたが、ずさんな電気溶接工事が原因だとして、10人以上の工事関係者が既に逮捕されています。犠牲者をしのんで、この日曜日に数万人の市民が現場で献花したのですが、なぜ

    laislanopira
    laislanopira 2010/11/30
    中国に行ってもお上の顔をうかがい反政府のひそやかな動きを報じることのできない日本メディア/ たぶん、アジア大会の取材が原因
  • ウィキリークス新暴露の衝撃度

    内部告発サイト「ウィキリークス」が28日、25万1287通に及ぶアメリカの外交公電の公開をネット上で始めた。外交公電は、世界各地に274ある米大使館などから毎日のように国務省に報告される外交報告。つまりアメリカと世界の外交関係、またアメリカが世界をどう見ているのかに関する記録といってもいい。最新は今年2月のもので、「外交史上最大の暴露」と言われているが、実際のところ「機密」扱いは4割ほどだった(とはいえ、150日ごとにパスワードを変更する必要があるが、政府関係者など250万人がアクセスできた。さらに「トップシークレット」は含まれていなかった)。 まだ公開されていないが、日に関する公電も5697通あるとみられている。日米地位協定、日米外交、沖縄の普天間の問題や尖閣諸島をめぐる問題など、今年2月までのアメリカと日の外交の舞台裏を知ることができるかもしれない。 ただこうした内部情報の公開に賛

  • 反日デモの知られざるメカニズム

    先週の初めにいったん鎮静化した中国の反日デモが週末にまた再発した。朝日新聞の敏腕北京特派員、峯村記者による「反日デモ、中国当局が承認」(22日付朝刊)「反日デモ阻止、内部通達」(25日付夕刊)と一見前後で矛盾するような報道もあったから、中には「何が一体どうなっているの?」と、混乱した人もいるかもしれない。 だが反日デモがいったん鎮静化してまた再発したメカニズムには、実はそれほど矛盾も混乱もない(中国政府は混乱しただろうが)。 中国人ジャーナリストでブロガーの安替氏が先日、東京で講演会を開いた。その中で、南京生まれである安替が興味深いことを言っていた。曰く、「ネットで情報を得るまでは、世の中のすべての悪いことは日が起こしていると思っていた」「だから、中国では放っておけば毎日どこかの都市で反日デモが起きる」 安替氏によれば、中国では「デモがないのが正常、あるのは不正常」だ。つまりデモが起きる

    laislanopira
    laislanopira 2010/10/26
    内陸部の政府は中央とは違うことを考えているかもしれない、何かを訴えたいのかもしれない(日本にではなく中央に)
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