吉田正樹と言えば、テレビバラエティーの歴史に名を刻む伝説のプロデューサーである。ディレクターとしては『夢で逢えたら』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』などを手がけ、ダウンタウンやウンナンを世に送り出した。1998年には、「コント冬の時代」に『笑う犬の生活』を立ち上げて、その後のフジテレビのコントバラエティーの礎を築いた。 そんな彼は、09年1月にフジテレビを退社し、現在はワタナベエンターテイメント会長、吉田正樹事務所代表を務めている。そこではテレビに限らない幅広いエンタテイメントコンテンツの企画・制作に携わっているのだ。 7月14日、吉田正樹の著書『人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ 「笑う犬」プロデューサーの履歴書』(キネマ旬報社)が発売された。これは、彼が自身のフジテレビ時代の体験を振り返って、そのときの思い出を語るという内容。『ひょうきん族』のADとしてスタートした下