[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 中世の食事については、肉や野菜、パンなどと項目を細かく設けて紹介してきましたが、中世の食事全体について概説的な記事を書いていなかったので、今回はそれを書いてみようと思います。中世の食卓には、現代のヨーロッパ人や彼らから影響を受けた我々日本人が日ごろ口にする、重要な食品のいくつかが欠けていました。トマトやジャガイモ、コーヒーや紅茶、チョコレートなどがそうです。これらの食品は、中世末期から近世にかけてアジアやアメリカなどの「新世界」からもたらされました。イタリア人が料理にトマトを多用するようになったのも、ドイツやアイルランドでジャガイモが人々を養ったもの、近世に入ってからのことだったのです。コーヒーがトルコから伝わったことや、紅茶貿易を背景にイギリスがアヘン戦争を起こしたのは有名な話