【働き】 内臓の平滑筋のけいれんを抑えたり、胃酸の分泌を抑える作用があります。胃炎や下痢、胆管炎、胆石などによる腹痛に広く用いられています。膀胱や子宮の平滑筋にも作用しますので、尿路結石症や月経困難症にも有効です。 【薬理】 胃腸など消化器系臓器の運動は、副交感神経の命令によって亢進します。この神経の働きはアセチルコリンという神経伝達物質により強まります。このお薬は、アセチルコリンをおさえることで、副交感神経の刺激を弱めます(抗コリン作用)。その結果として、胃腸や胆管の異常な運動(けいれん)がおさえられ、痛みがやわらぎます。 【診察で】 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。 【注意する人】 閉塞隅角緑内障のある人は禁止されています。眼圧が上昇し、症状が悪化することがあるためで