衆院解散後、みどりの風の所属議員と記者会見する福田衣里子氏(中央)(16日午後、衆院第1議員会館で)=清水敏明撮影 民主党前議員・福田衣里子氏(32)(長崎2区)は16日、同党に離党届を提出し、「みどりの風」への入党を表明した。 2009年の前回選挙で自民党の久間章生・元防衛相(71)を破った“政権交代の象徴”の決断に、地元では理解と憤りの声が交錯した。 「声を潜めて党にいることはできなかった」。解散直後に離党届を出した福田氏は、緊張した面持ちで記者会見場に現れ、胸にたまったものをはき出すように語った。 薬害C型肝炎訴訟の九州原告団代表として闘い、「同じように苦しむ人を救いたい」と国政へ。しかし、共感した「一人ひとりの命を大切にする」との党の理念が徐々に薄れていくのを感じ、原発再稼働や社会保障と税の一体改革の3党合意などで「弱い立場の人間の視点が欠けている」と離党を決断したという。