いわゆる主流のオブジェクト指向言語しか知らない人からみると、クラスに相当するものはGoでは構造体で、メソッドに相当するのは構造体の型に対して定義されたメソッド、というように見えると思う。Goでコードを書いている時に、クラスという存在しない概念について考えても無意味なのだけど、頭のなかでそういうイメージで理解している場合、構造体以外の型にメソッドが定義できる意味がわからないと思う。 そこで、そういう人には多少目から鱗のような話かもしれないが、構造体以外にメソッドを定義して便利なケースをいくつか紹介したい。 カウンタ 単純なカウンタを設計しているとしよう。カウンタが持つメソッドはaddとdecの2つだけで、それらのメソッドはカウンタ値を変更して、新しい値を返すものとしよう。カウンタを構造体を使って実装するとこういうふうになる。 type counter struct { v int } fun