岩手県教育委員会は9日、同日実施した県立高校の一般入学試験で、試験会場に携帯電話を持ち込んだ男子生徒1人を不合格にしたと発表した。 県教委によると、1時限目の国語の試験時間中、巡回していた教員が教室の外のロッカーから携帯電話のバイブレーターの音がするのに気づいた。休み時間になって、ロッカーに荷物を置いていた男子生徒を別室に呼んで確かめたところ、自分の携帯電話であることを認めたという。 県教委は▽受験会場に携帯電話を持ちこんだ受験生は不合格にすると何度も周知していた▽試験直前にも、誤って持って来た場合は試験監督に預けるよう求めたが、この生徒は提出しなかった--と説明。高橋広至高校教育課長は「面接でどんな質問があったかなど、試験内容を外部に伝えるのに使われる可能性がある」と話した。【山中章子】