偽装請負に厳しい目が向けられる:知財Now - CNET Japan大企業のキャノンや松下電器等が偽装請負で労働者を使って労務費を減らして、昨年、社会問題になりました。 このブログの読者には派遣社員の方がおられると想像されますが、労働者派遣契約と請負契約の違いを復習してみましょう。この違いをご存知の方は読み飛ばして下さい。 労働者派遣契約と請負契約の違いの主要点は、該当する労働者の指揮命令者が派遣元事業主にあるか、あるいは派遣先事業主にあるかです。 派遣元事業主が自社の社員（派遣社員）を派遣先の指揮命令のもとで派遣先で労働させる事業を労働者派遣事業といいます。指揮命令権を派遣先が持ちますが、派遣先は派遣社員の雇用主ではありません。 それに対して、顧客から仕事を請負った事業主が自社の社員を使って顧客先で仕事を進めてその成果について報酬の支払いを求める契約が請負契約です。事業主は自社社員を指揮命令して請負った仕事を進めます。事業主は自社の社員に対して使用者とし
