国際オリンピック委員会(IOC)が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止危機が報じられる東京五輪・パラリンピックの開催のため、出場全選手へのワクチン接種を検討中と英紙テレグラフが22日に報じた。世界保健機関(WHO)が主導し、発展途上国にもワクチン供給を目指す枠組み「COVAX(コバックス)」と協議を進めているという。 ワクチン接種に関しては昨年11月、IOCのトーマス・バッハ会長が来日時に意欲を示していた。今回の報道では、ワクチンが行き届いていない国・地域への供給に重点を置き、選手が高齢者などより優先されることはないという関係者の話も伝えられた。しかし、副作用への懸念など拒否反応を示す選手も少なくないとみられており、国や地域で異なる状況下で選手の“横入り”は本当に起こらないのかは疑問だ。 さらに、テレグラフ紙によれば、パラ競泳女子で世界選手権優勝の実績を誇る英国のタリー・カーニー(23