宣研ニュースレター №81 2010.9.8 巻頭言 韓国強制併合100年、安保改定50年宣教研究所所長 濱野道雄 今年は韓国強制併合より100年です。既に連盟諸教会には、理事会声明「『韓国強制併合』100年の悔い改め」等が送られています。今号でも、これを宣教論の大切な事柄と受け止め、特集します。 教会は「和解の務」(Ⅱコリント5:18)を神から宣教として授かっています。「和解」とは、神と人、人と人の関係の回復でしょう。それを現代のグローバル化の文脈で考えるなら、誰かにしわ寄せ・犠牲を負わせて成立する「『平和』や社会」への批判と、「そうではない世界と個人の形成」が教会の宣教課題になるでしょう。 植民地主義とは、誰かに犠牲を負わせて社会を形成することです。ですから、今日の宣教論の課題はポストコロニアル(反植民地主義)神学に根ざすものになることでしょう。6月の連盟理事会時に開催された外登