西松建設からの違法献金事件で、公設秘書逮捕を受け会見に臨んだ民主党の小沢一郎代表=4日午前、民主党本部(寺河内美奈撮影) 「どうしても落とせない工事だった」(西松OB)-。小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、逮捕された陸山会の会計責任者で小沢氏の公設秘書、大久保隆規容疑者(47)に、ゼネコン間の談合関与の疑いが浮上した岩手県の胆沢ダム工事。西松関係者によると、西松建設は、利益率の高いダム工事を「目玉」と位置づけ、胆沢ダム落札の前後、小沢氏側への違法な献金を続けていた。工事開始当日にも献金しており、関係者は「まるで謝礼のようだ」と話している。 事業計画資料によると、西松が受注したのは、胆沢ダムの「洪水吐き打設工事」と呼ばれる洪水時に流水を調節する施設の工事。平成18年3月に入札が行われ、西松の共同企業体(JV)など3JVが参加。予定価格を下回ったのは西松のJ