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読書に関するlimonenのブックマーク (1)

  • 本谷有希子『異類婚姻譚』、あるいは近代フェミニズムの先に - 日記

    わたしもできることなら何も考えず、自我を失い、ひとのかたちを失くして、一輪の可憐な花になりたいものである。 *** いまさらながら谷有希子『異類婚姻譚』を読んだ。 主人公は専業主婦の女性である。彼女の夫は「家では何も考えたくない」と主張して憚らず、ただのんべんだらりとしている。彼は自分にとりたてて文句を言おうとしない主人公といると「居心地が良い」のだと言う。主人公は夫に流されるがままでいて、そんな自分にちょっとした違和感や危機感を覚えつつも結局やっぱりズルズル流されてしまう。 一緒に暮らしていると顔が似てくると言うが、この小説ではほんとうに気が緩んでいる夫の顔は人間の顔とは思えないほど崩れ、夫婦の顔は見分けがつかないほど似てしまい、ひとのかたちを物理的に保てなくなっていくかのように描写される。物語の内容は簡単に言うとこういうものである。 主人公は夫にずるずると同一化しながら、でも違和感と

    本谷有希子『異類婚姻譚』、あるいは近代フェミニズムの先に - 日記
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