ジーコは鹿島アントラーズ時代、多くのブラジル人助っ人を日本に連れてきたとされている。“カッパ頭”で一世を風靡したFWアルシンド、現役ブラジル代表の右サイドバックだったジョルジーニョ、FWベベトなど。だが、実はジーコ自身が直接本人にオファーした助っ人はたった1人しかいない。現在来日中のレオナルド氏である。 「ワタシはもう走れない。日本のカシマに来てくれないか? ワタシのバトンを受けてほしい」 1994年前期で引退したジーコは自分の後釜として現役ブラジル代表のレオナルドを選んだ。 レオナルドは25歳で来日し、Jリーグで大活躍。96年にはフランスの強豪パリ・サンジェルマンからオファーを受けた。この時、「僕はカシマに残る」と言っていたが、ジーコは「君の将来のためだ。パリに行きなさい」とすすめた。 この言葉でレオナルドは移籍を決意。パリ・サンジェルマンに合流したが、チームメートから「日本の鹿島に2年