キヤノンが同社初となるミラーレスカメラ「EOS M」を発表したのは2012年9月のこと。大手カメラメーカーが最後発となるミラーレス市場への参入ということもあって、その登場は大きな話題を集めたが、純粋な新カテゴリ製品(同社にとっての、だが)というよりも「EOSブランドのエントリー向け新製品」としての色彩が強く、また、位相差AFを併用するAF方式を採用しながら他社製品に比べ合焦が遅いなど、市場最後発として登場したことを考えると物足りなさを感じたのも事実だった。 その先代登場から1年あまりして登場したのが後継製品「EOS M2」だ。既に紹介(ファーストインプレッション:AFはどれだけ快適か 着実な進化を遂げたミラーレスEOS「EOS M2」をチェック)したよう、外観上の変化には乏しいが、使用感という意味では長足の進歩を遂げており、エクスキューズなしに検討の選択肢に入れることができる製品だ。 「快