【金曜討論】“アニメの殿堂”は必要か 細野不二彦氏、里中満智子氏 (1/4ページ) 2009.7.17 07:56 117億円の税金を投入する国立初のメディア芸術の拠点整備計画が動き始めた。漫画やアニメ、ゲームなどメディア全般の作品を収集展示し、日本が世界に誇る漫画、アニメ文化を発信することが目的で、仮称は「国立メディア芸術総合センター」。だが、具体像は見えず、“アニメの殿堂”に賛否の声も上がっている。拠点は本当に必要なのか。漫画家の立場から細野不二彦さん、里中満智子さんに聞いた。 ≪細野不二彦氏≫ 無駄なハコモノ −−なぜ反対なのか 「具体的な目的が提示されないうちに補正予算が通ったことに、まず不審さを感じる。何が目的で何がやりたいのかが分からない。このような具体性のない計画に117億円もの税金を使うべきではない。漫画家の立場からも、また納税者である一国民としても納得がいかない。無駄な