ザ・環境管理型権力!wもしくは生権力!ww まず、話としては、 前半が読みにくい。主人公が一人ではなく何人かいるので、視点が多く、その視点変更が最初読みにくい。それと、設定の説明っぽい文章が多いし。 ただ、そのあたりを越えると、一気にすらすら読めるようになる。 野蛮人ジョンと文明社会のギャップ、例えばジョンが朗読する『ロミオとジュリエット』に爆笑するエリート、ヘルムホルツとか、は面白い。特に盛り上がるのは、ジョンぶち切れシーンとジョンと総統の激論。 しかし、そこまでは普通に予想通りの展開。 でも、オチではイヤな気分になる。 設定としては、ツッコミどころがある、やっぱり。 何というか、完璧な世界のわりにヒューマンエラーが多すぎる。 だから、今現在の人間が読むと、ここで描かれる世界ですら牧歌的に見えてしまう。 で、やっぱりこの話の読みどころは、ジョンと総統の激論シーン。 この総統のシニカルな態