ANAホールディングス傘下の格安航空会社(LCC)バニラ・エア(千葉県成田市)が、奄美-成田間に定期就航する方向で調整していることが2日、分かった。7月から1日1往復の運航を目指している。奄美へのLCC参入は初めて。首都圏との直行便開設は、日本エアシステム(現日本航空)の羽田線以来22年ぶり。 奄美地域では2014年度、航空運賃の軽減などに活用できる奄美群島振興交付金が創設された。こうした動きに観光・リゾート路線の充実を戦略とするバニラ・エアは着目。世界自然遺産候補にも挙がっている奄美との路線開設を前向きに検討してきたとみられる。石井知祥社長が4日、伊藤祐一郎知事を表敬訪問する。 日航の奄美-羽田線は1日1往復。片道運賃は1万9000~4万8000円程度で、距離の長い那覇-羽田線より割高になっている。バニラ・エアはこれまで就航した路線で大手航空会社の半額以下の価格帯も設定していることか