女性は少量飲酒でリスクが低下、男性は飲酒量が多い人でリスク上昇 2022/6/15 大西淳子=医学ジャーナリスト 飲酒量とアルツハイマー病のリスクには男女差があり、女性では少量飲酒の人でアルツハイマー病のリスクが低下し、飲酒量が増えても有意なリスク上昇は見られないことが、複数の研究のデータを統合・解析した研究(*1)で示されました。男性では、飲酒量が多い人(週にビールの350mL缶11本弱)のアルツハイマー病リスクは非飲酒者に比べ有意に高く、少量飲酒者におけるリスク低下も見られませんでした。 少量の飲酒はアルツハイマー病のリスクを下げるのか? これまでに行われた研究で、アルコールの過剰摂取はアルツハイマー病の危険因子であることが示されています。一方で、適度な飲酒を習慣としている人のアルツハイマー病リスクが低いことを示したエビデンスもあり、少量飲酒の保護的な効果については、議論が続いていまし