宮古島のミキという飲み物 社会学部 0301 寺尾麻沙 目次 序章 ミキとは 第1章 マルマサ商店のミキ 第1節 マルマサ商店 第2節 ミキという商品 第2章 ミキとゲンマイ 第1節 ミキとゲンマイの違い 第2節 ゲンマイの作り方 第3章 神酒との関係 第1節 西原の神酒 第2節 佐良浜の神酒 結び 序章 ミキとは このレポートでは、沖縄県宮古島市におけるミキ という飲み物について記していくこととする。 ミキは、漢字表記では「神酒」と記される。 神酒の最古の歴史資料は1477年の朝鮮王朝実録の中の与那国島の口噛み酒の記述で、具体的な祭事などは定かではないが、台湾や中国でも神酒は存在しており、神酒を作るのは当時から女性の役割であった。また、祭礼だけでなく婚礼・接待用にも用いられていたが、その後の1879年の廃藩置県を機に口噛み酒の習俗は急速に廃れていった。 日本では昔から祭事のときに振舞われ