「多摩26市の間に分断と格差が生じる」。1月下旬、多摩地域の市長が集まる市長会。都が本年度から給食無償化の半額補助制度を始めることに、町田市の石阪丈一市長が懸念を示した。他にも同様の発言をした市長がいたという。 無償化には億単位の恒久財源が必要となるため、財政力で劣る自治体にはハードルが高い。多摩30市町村のうち、4月時点で無償化できたのは14市町村。4市が6月議会で無償化の予算案が可決されて実施に動くが、残る12市町に具体的な予定はない。
瓶のままグビッ。家電やパソコン、サブカルチャーの街には「牛乳の聖地」もある。JR秋葉原駅ホームにあるミルクスタンド「酪」は、いつの時代も食事に時間をかけられない忙しいサラリーマンたちの味方であり続け、うし年の今年、70周年の節目を迎えた。
鉄道の駅のホームから時刻表が姿を消しつつある。西武鉄道では管内で3駅を残すだけとなった。今春、鉄道各社の多くが運賃を引き上げただけに、本紙「ニュースあなた発」には、読者から「運賃を値上げしてサービスを下げるのか」との不満の声が寄せられている。(須藤恵里) 鉄道の時刻表 1872(明治5)年、新橋—横浜間に日本で初めて鉄道が開業したときから駅に掲示していた。国の鉄道運輸規定では「鉄道ハ停車場ニ(中略)旅客列車ノ出発時刻表ノ摘要ヲ掲示スベシ」と駅での設置を義務付けている。「日本鉄道史 幕末・明治編」(中央公論新社)によると、時刻表通り規則正しく運行するために、鉄道開業に伴い西洋式の定時法を導入し、日本人の時間感覚を大きく変えたという。
島津製作所(京都市)が製造した医療用エックス線装置を巡り、保守と販売を担う子会社の島津メディカルシステムズ(大阪市)熊本営業所の幹部社員が、熊本県内の公立病院に納入した装置に回路を遮断するタイマーを仕掛け、故障を装って部品を交換していたことが本紙の取材で分かった。病院は交換修理費として200万円超を支払った。島津製作所は社内調査していることを認め、自社のホームページに「事実関係が明らかになり次第、しかるべき対応を行う」とのコメントを出した。 両社の関係者は25日、この病院を訪れて謝罪し、概要を説明した。営業所を所管する熊本県は、メディカル社などから聞き取りをする考えを示した。病院を運営する自治体は、代金の返還を求めることも視野に検討するとした。 部品を交換していた装置は、エックス線で体内を撮影しながら映像を見られる「エックス線テレビシステム」で、この病院には2009年に設置された。関係者に
東京五輪の外国人の大会関係者らが、ボランティアの運転する車で大会と無関係なレストランや商業施設へ出掛けていると、ボランティアドライバーを務める女性が本紙に証言した。選手らと外部との接触を遮断する「バブル(泡)方式」を壊す行為だけに、女性は「行きたいと言われたら、どこへでも行かざるを得ないが、ルール違反を手伝いたくはない」と悩む。(奥野斐、梅野光春)
北海道弟子屈(てしかが)町は8日、同町の80代男性が新型コロナウイルスワクチンを4~7月に計4回接種したと明らかにした。男性は「複数回受けた方が効果が高まると思った」と話しているという。体調に異常は出ていない。 男性は町外の病院に出入りしている業者。医療従事者としてその病院で4~5月に2回、先行接種を受けたことを隠し、町の高齢者枠の接種券を使って6~7月にも2回接種を受けた。
加藤勝信官房長官は22日の記者会見で、一つのウイルスで二つの変異が起きる新型コロナウイルスの「二重変異株」が日本国内でこれまでに5件確認されたと明らかにした。「情報収集と評価分析を進め、水際対策や監視体制を強化して感染拡大防止を徹底したい」と述べた。二重変異株はインドで見つかった。強い感染力や免疫をかいくぐる可能性が指摘される。(共同)
セブン-イレブンが一部地域で発売した「セブンカフェ アイスカフェラテ」が、「正確にはカフェオレなのでは」と、利用者の間で議論を呼んでいる。コーヒーを入れる専門家でつくる日本バリスタ協会がカフェラテと呼ぶのは「エスプレッソと牛乳を混ぜた飲み物」。しかし、セブンは店舗にエスプレッソの抽出機がなく、ドリップコーヒーと牛乳を混ぜる「カフェオレ」の製法でつくっているからだ。コンビニで過熱するコーヒー競争は、細かい製法やネーミングにも広がっている。 (白山泉) カフェラテはイタリアのカフェ発祥の飲み物。日本ではスターバックスの進出などとともに普及し、女性を中心におしゃれな飲み物というイメージが広がった。一方、カフェオレは十七世紀ごろからフランスで飲まれてきたドリップコーヒーと牛乳を混ぜた飲料だ。 コンビニでカフェラテの販売が始まったのは二〇一一年以降。ローソンとファミリーマートがエスプレッソ式のコーヒ
出来心から、こっそりとポケットに忍ばせる-。そんなイメージもある万引だが、最近は転売目的や集団の犯行も目立つ。後を絶たない被害に苦しむ東京都内の小売業者からは、「万引」という呼称が犯罪という印象を弱め、撲滅の妨げになっている、との指摘も。新名称が定着しつつある「危険ドラッグ」にならって、呼称の変更を求める声が高まっている。 (唐沢裕亮)
小笠原・媒島の海岸に打ち上げられたごみ。ロープや漁具は中国船のものとみられる=11月15日(東京都提供) 近海に密漁船が多数押し寄せた小笠原諸島で、今年10月ごろから中国船が捨てたとみられる漁網やごみが大量に見つかっている。世界自然遺産に登録されている小笠原の豊かな生態系にとって、サンゴ密漁船は大きな脅威だ。漁協関係者は「守ってきた海が荒らされた。しっかり海域の調査をしてほしい」と訴える。 小笠原の無人島・媒島(なこうどじま)で、別の調査活動をしていた東京都小笠原支庁の職員が、サンゴ漁用とみられる網や縄、漁具を見つけたのは十一月十五日。職員は「フジツボなどがついておらず、最近使われた網だろう」と話す。 海上保安庁によると、小笠原諸島周辺には九月ごろから密漁船が増え、十~十一月には最大二百隻を超えた。小笠原島漁協によると、密漁船は海保の船から逃れる際、網を切ることがあったという。百トンを超え
中国からの不正アクセスを中継する「プロキシ(代理)サーバー」の運営業者の一斉摘発で、東京都内の二社のサーバーが、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のアカウント(登録情報)を乗っ取って電子マネーをだまし取る事件に使われていたことが、警視庁サイバー犯罪対策課への取材で分かった。 同課によると、二社は東京都豊島区の「SUNテクノ」と台東区の「大光」。六月以降、LINEのIDやパスワードを無断で使い、電子マネーをだまし取る被害が相次いだが、だまし取った電子マネーの一部を利用したことを示す接続記録が、両社のサーバーに残っていた。大光のサーバーは、五~六月に起きた動画投稿サービス「ニコニコ動画」への不正アクセスの一部にも使われたという。 同課は十一日、サーバーの運営で海賊版の基本ソフト(OS)を使ったとして、著作権法違反容疑で、両社の役員や社員ら六人を再逮捕したと発表した。六人は十一月十九日、不正ア
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く