1923年の関東大震災の後、朝鮮人による暴動や放火といったデマが広がり、殺傷事件が多発。政府や首長がその歴史を直視しない動きが広まる中、埼玉県本庄市と熊谷市、上里町では犠牲になった朝鮮人を追悼する式典が長年続いており、首長も出席してきました。吉田信解本庄市長(56)は「過ちを繰り返さないために、何が起きたかきちんと調べ、殺された人の無念に思いを寄せて追悼することは大事」と語ります。(聞き手・石原真樹) 吉田信解(よしだ・しんげ) 1967年9月、埼玉県本庄市出身。生家は市内の真言宗智山派の大正院で、2022年から住職。1995年に本庄市議選で初当選し、2005年から本庄市長。早稲田大では雄弁会に入会し、副幹事長を務めた。