去年11月、福井市で、えちぜん鉄道の列車と軽トラックが衝突し、軽トラックの運転手が死亡した事故について、国の運輸安全委員会は、現場の踏切には遮断機や警報機がなく、全国にある同じタイプの踏切は、基本的に早期に廃止する方向で対策を進めていくべきとする報告書をまとめました。 去年11月、福井市にあるえちぜん鉄道の踏切で、普通列車と軽トラックが衝突し、軽トラックを運転していた86歳の男性が死亡しました。 国の運輸安全委員会が、18日に公表した事故調査報告書では、列車のドライブレコーダーに記録された映像などから、列車が接近する中、軽トラックが踏切に進入し、衝突事故が起きたと認められるものの、運転手が死亡しているため詳しい原因は明らかにできなかったと結論づけています。 一方、現場の踏切には遮断機も警報機もなく、同じタイプの踏切での死亡事故は、去年末までの6年余りの間に全国で52件起きたということです。