三重県の一見勝之知事は26日の定例記者会見で、JR東海の名松線(松阪―伊勢奥津、43.5キロメートル)について、運営するJR東海に「これまで通り、存続を働きかける」との意向を示した。地方鉄道のあり方を議論する国土交通省の有識者会議が赤字路線の存廃について提言を出し、同線の乗客数が存廃について議論をする基準を下回ったことを受けた。三重県によると、名松線の1キロあたり1日平均乗客数(輸送密度)は2
三ノ輪橋(東京都荒川区)―早稲田(新宿区)の約12キロを結ぶ都電荒川線。かつて都電は至る所を走っていたが、残っているのは荒川線のみ。ほかの路線が廃止される中、なぜ残されたのだろう。 ◇ 三ノ輪橋停留場から都電荒川線に乗ってみた。1両編成のドアが閉まり、「チンチーン」という音とともに動き出した。 ゆっくりと進んだが、あっという間に次の停留場に。全区間で停留場は30あり、それぞれの間は平均で約420メートルしかない。 住宅を両側に見ながら都電専用線を走り、待機中の車両が並ぶ荒川車庫の前を過ぎて王子駅近くへ。この辺りは、乗用車やバスが前後を走る。大塚駅近くではJR線と交差した。 一般の車とともに信号を待つこともあり、走ったり止まったりしながら、終点の早稲田には約1時間で到着した。 荒川線の利用者数は、ここ10年間は1日あたり4万5000~5万2000人。黒字は2年のみだが、地域の重要な交通手段と
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