九州を一周するJR九州の豪華寝台列車「ななつ星」が走り出して、15日で半年を迎えた。3泊4日の2人利用で最高140万円。豪華な鉄道の旅が富裕層に受け、国内では予約がとれないほどの人気が続く。だが、半年をへて、鳴り物入りの観光列車の課題も見えてきた。 今月8日。外国人客だけを乗せた「ななつ星」が初めて博多駅を出発した。JTB九州(福岡市)がツアーを企画し、1編成(14部屋、乗客28人)をまるごと外国人用に貸し切ったチャーター便だ。 「自然の美しさ、温泉、おもてなし。大変感動しました」。オランダから参加し、3泊4日の列車の旅を終えたファンカルデンボーグ・ニコラスさん(73)は11日、博多駅のホームで感想を口にした。ただ、注文も忘れなかった。「いい旅だったが、乗務員は英語に限らず、語学力を高めてもらいたい」