長崎県佐世保市の県立高校1年、松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件。殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)が凶行に走っていく遠因として父親同様、母親もカギを握っている。少女が小学生時代に給食に洗剤を混入させた際、母親は穏便に済ませようと周囲に働きかけたといい、それが少女が更生する機会を逸したとの指摘もある。超難関国立大卒の才媛で地元の教育委員だった母親。体面がそうさせたのか。 松尾さんを殺害する前にも問題行動を繰り返してきた少女。小学6年だった2010年12月には、クラスメートの給食に水で薄めた漂白剤や洗剤を5回にわたって混入させた。 だが、この問題が当時、佐世保市教育委員会や市議会に報告されることはなかったという。 「騒動が表沙汰にならなかったのは、当時、市教委の教育委員を務めていた母親の尽力によるものが大きい。保護者会で平謝りし、他の父母も大ごとにしたくないということでうや