既存の学問領域にとらわれない研究を推進するフォーラム「Scienc-ome」に集う研究者が未来を語る連載。その第1回では慶應義塾大学の早野元詞氏が「まもなく人生250年の時代が来る」と語った。 250年の人生は、決して夢物語などではない。現に地球上には寿命が数百年に達する生き物が存在する。北の深海に潜むニシオンデンザメは1年に1センチしか成長せず、しかも生涯にわたって成長し続けるという。そして見つかった体長5メートルの個体、その年齢は一体何歳になるのか。 東京大学大学院農学生命科学研究科の木下滋晴准教授は、生物の種による寿命の違いに注目し、120年程度とされるヒトの寿命の限界を新たな観点から解明しようとしている。 (竹林 篤実:理系ライターズ「チーム・パスカル」代表) 「Scienc-ome」とは 新進気鋭の研究者たちが、オンラインで最新の研究成果を発表し合って交流するフォーラム。「反分野