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ブックマーク / newsweekjapan.jp (14)

  • 「サイバー法輪功」という奇妙な仲間

    法輪功が援軍に 09年6月、アハマディネジャド大統領の再選に抗議するテヘラン市民。対立候補で改革派のムサビ元首相は、ネットを使って草の根の支持を広げた Reuters 09年夏、イランの首都テヘランの街頭を大勢のデモ隊が埋め尽くしていた頃、米ノースカロライナ州のとある場所で、彼らとは縁もゆかりもなさそうな者が無我夢中である作業を行っていた。 彼の名はビル・シア。中国からの移民だ。遠く離れたテヘランの活動家たちのために、パソコンのサーバーが強制終了されるのを防ごうとしていた。イランでは政府が独立系メディアに報道規制を敷き、反政府活動家による一部ウェブサイトへのアクセスまで遮断しようとしていた。そこで活動家たちは、シアなどアメリカ在住のプログラマーに助けを求めたのだ。 シアが所属しているのは世界インターネット自由協会(GIFC)。アメリカを拠点とし、ファイアウォールを破ることのできる「迂回ソフ

  • 戦争映画『ハート・ロッカー』の幻想

    ハリウッドがアカデミー賞を選ぶ際の思惑について、文句を言っても始まらない。今どきの映画ファンなら、業界内に政治的な駆け引きがあることぐらい百も承知だ。 賞レースの季節になると81年を思い出す。あの年の作品賞に輝いたのはマーティン・スコセッシ監督の『レイジング・ブル』でも、デービッド・リンチ監督の『エレファント・マン』でもなく、「優等生」ロバート・レッドフォードの『普通の人々』だった。アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーを誰かが訴えるとしたら、原告側の最終弁論はこの事実を挙げるだけで十分だろう。 だから皮肉屋の映画ファンは、どれほど心外な結果が出ても心の中で怒るだけだ。しかし今年の賞レースにはイラク戦争の描き方という、単なる好みの違いを超えた問題が浮上した。これには声を大にして文句を言っていい。 問題の元凶はキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』(日公開は3月6日)。04年

    戦争映画『ハート・ロッカー』の幻想
    maangie
    maangie 2010/03/12
    「ストイックな西部劇を今どきの編集手法で脚色したハイブリッド映画」。ま、取り敢えず観てからだなー。
  • イルカ漁告発映画『The Cove』と『わんぱくフリッパー』

    「あなたはクジラをべる?」 前に住んでいた家で、お隣さんのカイロプラティック師のテリさんに尋ねられたことがある。 「子どもの頃は学校の給に出ましたけど、噛み切れなくて、あまり好きじゃなかったですね。大人になってからはほとんどべないです。手に入る店も少ないし」 でも、飲み屋でたまに「鯨ベーコン」や「さえずり」はべます、と言うのはやめておいた。テリさんがクジラの写真を印刷したパンフレットを手渡したからだ。 「捕鯨だけが問題じゃないのよ。これを読んで。日の漁船はソナーを使うでしょ。それがクジラやイルカを苦しめているのよ。あなた、ひどい騒音をキンキン聞かされる気持ちになってごらんなさい」 テリさんはもうすぐ60歳。ニューエイジ直撃世代で、今はクジラ保護運動家だ。仲間を集めて、庭で抗議デモに使うハリボテのイルカを作ってたりする。ふだんは当に親切でいい人だけど、ときどき「どうして日人はク

    イルカ漁告発映画『The Cove』と『わんぱくフリッパー』
  • 日米関係の「危機」は大げさだ

    思わぬ誤解 鳩山の「私を信じてほしい」という言葉を、オバマは普天間移設の約束だと理解した(09年11月13日) Issei Kato-Reuters 日米関係が危機に瀕している──。事実かどうかはともかく、沖縄の米軍基地移設問題をめぐる報道を見ていると、そんな印象を受けるのは確かだ。 だが、今回取材に応じてくれたオバマ政権高官によれば、今行われているのは日米関係の再構築。問題は小さな飛行場の移設ではなく、米政府がアジアの重要な同盟国とどう向き合うかという点だ。 「パーティーの話題や新聞記事のネタにぴったりだから大げさな話が好まれるが、大した問題ではないと思う」と、日米関係に詳しいこの高官は語った。「アメリカには同盟関係を台無しにする気はない」 日米は長年、穏やかな関係を維持しており、いさかいが公になることもなかった。だが最近になって緊張が生じ、長年続いてきた不平等な関係を多くの日研究者が

    maangie
    maangie 2010/01/08
    アジア太平洋安全保障プログラムを統括するパトリック・クロニン「アメリカが強要しても勝てないと思う。日本側がそれを実行できないからだ」
  • ハッカビーは田母神に騙されている?

    あなたなら、第2次大戦は侵略戦争ではなかったと主張して更迭された日の元航空幕僚長のディナークルーズに参加して講演を聴きたいと思うだろうか。マイク・ハッカビーはそれを望んでいるようだ。 08年米大統領選の共和党候補の一人で、次も有力候補と見なされる前アーカンソー州知事のハッカビーは、この合い間を利用してFOXニュースのトーク番組「ハッカビー」の司会を務めている。田母神はこの番組に出演しインタビューを受ける予定だと、田母神の訪米ツアーの企画担当者は言う。 田母神のニューヨーク講演ツアーは10年3月で、25日には参加費150ドルのディナークルーズ、26日には会員制の社交クラブ、ユニバーシティクラブで140ドルの講演会が予定されている。ツアーを宣伝する田母神のウェブサイトには、ハッカビーの写真とハッカビーの個人サイトへのリンクも掲載されている。(編注:17日現在、ハッカビーの写真などを載せたペー

    ハッカビーは田母神に騙されている?
  • ラスベガス 醒めないハングオーバー

    バチェラー・パーティ(結婚式直前の花婿が悪友たちと一緒に独身最後のエッチなバカ騒ぎをするアメリカの風習)でラスラスベガスに遊びに来た男たち4人。 高級ホテル「シーザーズ・パレス」に部屋をとり、景気づけに一気飲みしたら、翌朝まで記憶がない。強烈なハングオーバー(二日酔い)だ。しかも、ホテルの部屋では虎がガルルルと唸っていて、赤ん坊がほぎゃあほぎゃあと泣いている。おまけに乗ってきた自動車はパトカーに替わっている! この虎はオレたちが買ったのか? 赤ん坊は一晩で作ったのか? 昨夜、オレたちはいったいどれだけハメを外したんだ? おまけに肝心の花婿が行方不明。結婚式は明日なのに! 3人の男が失われた一晩を取り戻そうとラスベガスでドタバタを繰り広げるコメディ映画『ザ・ハングオーバー』は、ヘザー・グラハム以外無名のキャストなのに内容の圧倒的な面白さで興行収入270億円超えのウルトラメガヒット。今年最も儲

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    maangie
    maangie 2009/12/16
  • ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

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  • アメリカでは「科学は真実だ」というのも勇気がいる~ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツの科学教育ソング

    お日様って光り輝く プラズマの塊なんだよ お日様はただのガスなんかじゃない プラズマさ! 電子が自由に飛び回ってるんだ プラズマさ! 物質の第四状態だ 気体じゃない 液体でもない もちろん固体なんかじゃない (Why Does The Sun Shine by They Might Be Giants) ポーグス風パブロックで太陽についての科学的知識を歌うのはゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ。オフビートなサウンドとトボケた歌詞で人気のニューヨークのロックバンドだ。 彼らのニュー・アルバムは『Here Comes Science(科学がやって来た)』。『ABCがやって来た』、『1.2.3.がやって来た』(グラミー賞受賞)に続く、子供向け教育アルバムだ。 「鉄は金属、酸素で錆びるのを見たことあるよね/炭素は石炭だけど、圧力かけるとダイヤモンドになるんだよ」と歌う「元素を紹介しよう」というフォー

    アメリカでは「科学は真実だ」というのも勇気がいる~ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツの科学教育ソング
    maangie
    maangie 2009/10/09
    アシモフのエッセイににたような歌が。確か「空が青いのはレイリー散乱のせいさ」とか。
  • 政権交代でも思考停止の日本メディア | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー トイレを修理してもらうために呼んだ業者にこんなことを言われたら、どうだろう。「うーん。ちょっと待ってください。セカンドオピニオンを聞かないと」。さらに悪いことに、医者にこう言われたら?「おかしな病気ですね。医者を呼んできます!」 8月30日の総選挙で民主党部に詰めていたとき、私の頭に浮かんだのはこんなバカげた光景だった。日のジャーナリスト5人に、次々と同じ質問をされたのだ。「政権交代をどう思いますか」 そういう疑問に答えるのが、ジャーナリストの役目ではないのか。そもそもそのために給料をもらっているのでは。その場に居合わせたイギリス人ジャーナリストが私に言った。「よくあんな質問に答えましたね。あんなものはジャーナリズムじゃない。日の記者はただ騒いでいるだけ。今夜、この国が根から変わったことを理解していない」 総選挙を境に日は根底から変わった──

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  • 「民主308議席」の民意とは?

    民意が2大政党を行き来するアメリカでは、大きな政権交代の波には必ず「民意の核」が見えるものです。例えば、昨年のオバマの「チェンジ」を支持した民意は、ブッシュの一国主義的な軍事戦略の行き詰まり、そして金融グローバリズムの「虚業」にバブルを生ませ破綻させた経済政策、この2つへの「ノー」でした。その核にある感情は「アメリカはもっと世界から尊敬されるはずだ」という思いと「自分たちの生活不安を解消してほしい」という思いの交錯したものでした。この「核」が巨大な波を起こし、史上初の黒人大統領候補を圧勝させたのです。 今回の「民主308議席」を動かしたのも似たような「核」です。そして今回の場合は、「日はもっと善なる国家イメージを周囲に与える中で紛争に巻き込まれないという安全を指向すべきだ」という軍事外交のニュアンスもありますが、それ以上に「自分たちの生活の先行き不安を解消してほしい」という思い、いや一言

    maangie
    maangie 2009/09/01
    「「今日より明日は少しは良くなる」ということを信じる権利」ここにちょっと。今回の選挙結果はそーゆーもんがベースになってるとは思えない。
  • アメリカの医療保険制度は最高だ!

    病気になったら? カリフォルニア州ベニスで健康診断を受ける無保険のドナジ・クルスちゃん(3歳、09年6月) Lucy Nicholson-Reuters 申し訳ないが、私はアメリカの医療保険制度は現状のままでいいと思っている。私は医療保険に加入しているし、4700万人の無保険者のことなど知ったことじゃない。誰かがバラク・オバマ大統領と議会を止めるべきだ。医療改革法案を葬れ! 私は今のままのほうがトクなのだ。 「医療の公営化」に反対する手紙を大統領に出し、「私のメディケア(高齢者医療保険制度)に手を出すな」と書いた女性に私は賛成だ。メディケアが公的医療制度であることはともかく、そうこなくては! 私が連邦議員たちと同じ高水準の保障を得ていい道理などあるだろうか。法案に反対していた民主党の保守派議員などは「ブルー・ドッグ(青い犬)」と言われるだけあって顔色が悪く、たくさんの医療サービスを必要とす

    maangie
    maangie 2009/08/05
    すげーなー。
  • 日本人「核の番人」のパラドクス

    国際原子力機関(IAEA)のモハメド・エルバラダイ事務局長の後任人事がようやく決着した。当選者の出なかった3月の事務局長選挙に続く出直し選挙で当選したのは、日の外交官である天野之弥(ゆきや)。必要とされる3分の2の得票をわずか1票上回って勝利した。 長い間こう着状態が続いたのは、先進国と発展途上国の論争のためだ。途上国が支持した南アフリカのアブドル・ミンティは、核拡散防止より現存の核保有国の核兵器削減を優先しようとした。一方の天野は先進国の代表と見られていた。 天野のイメージは、日の核に対する矛盾した姿勢そのものだ。日は唯一の被爆国として核問題の調停役を自認しているが、その唯一の被爆国は世界有数の核兵器保有国の「傘」で守られている(しかもその国は世界で唯一核兵器を使用した国である)。天野の選出の直前、元外務事務次官の村田良平が、アメリカの事前協議なしの核持込みを日政府が認めた密約の

    maangie
    maangie 2009/07/11
    「天野がIAEA事務局長に選出されたため、その在任期間中に日本が核に対する姿勢を大きく変えることはないだろう」
  • 世界で最も危険な韓国人、潘基文

    歴史的にレベルの低い国連事務総長のなかでも際立って無能。核拡散の脅威や難民危機にも関心を示さない潘のおかげで、国連はあってもなくても関係ない存在に堕ちた 見た目にはきわめて重要なポストでありながら、歴代の国連事務総長はどちらかと言うと大した実績を上げてこなかった。 アメリカの国連大使だったダニエル・パトリック・モイニハンは、自身の回顧録「危険な場所」のなかで、70年代に事務総長を務めたオーストリア人のクルト・ワルトハイムをこう評している。彼は「郵便局」のようだった。「やや古臭いが、オーストリア・ハンガリー風にそこそこ効率的な経営がされていた。誰かと向き合うと、世間話をしながら心のなかでは郵便の仕分けをしているような男だ」 ブトロス・ブトロス・ガリ元事務総長はどうか。90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争でセルビア人勢力が破壊の限りを尽くしているとき、彼は傲慢さと無責任さを発揮。クリントン米

  • となり町「戦争」inオークランド | やじうまUSAウォッチ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    「あの時のお巡りさんだよ!」 娘がテレビを指差して言った。ローカル・ニュースで、筆者の住むバークレーの隣町、オークランドで起こった銃撃事件を報じていた。 3月21日午後1時頃、オークランドのマッカーサー通りと74番街の交差点で、一台のビュイックを二人の白バイ警官が止めた。よくあるちょっとした交通違反だった。しかし運転手が出した免許を警官が無線で照会すると、偽造だと判明した。次の瞬間、運転手は拳銃で警官を撃った。倒れた二人に運転手は近づき、銃を頭に突きつけてとどめを刺した。 オークランドは全米でも4番目に殺人事件の多い街で、毎年100人以上が殺される。この事件の現場となった東端のイースト・オークランドと、反対側のウェスト・オークランドは黒人とメキシコ系の貧困層が住むスラムで、麻薬の売人や売春婦がうろつき、十代のストリートギャングが縄張り争いをして撃ち合っている。 筆者もウェスト・オークランド

    maangie
    maangie 2009/05/17
    オークランド銃撃事件。いろいろすごい。
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