眼球運動を用いたソマティックセラピーを受けるロヒンギャの女性たち。バングラデシュ、コックスバザールのRWウェルフェア協会ヒーリングセンターで撮影。ソマティックセラピーは従来の治療法に行き詰まりを感じている人々に、体への気付きによってトラウマや不安を和らげるという選択肢を提供している。(PHOTOGRAPH BY ALLISON JOYCE, GETTY IMAGES) 近年、より多くの人がメンタルヘルスについて助けを求めるようになっており、さまざまな治療法を模索している。状況が大きく進化するなかで、心と体をつないで回復を促す「ソマティックセラピー」が、従来のトークセラピー(心理療法)に行き詰まりや物足りなさを感じている人々の間で、有望な治療法として浮かび上がっている。 米国ソルトレイクシティ在住のジェイ・ヒューズさんも、従来の治療法を8年間にわたって受けた末、そのような岐路に立たされた。「