2019年9月29日のブックマーク (5件)

  • 生物学的インセンティブ・システムに抗う(読書メモ:『欲望について』) - 道徳的動物日記

    欲望について 作者: ウィリアム・B.アーヴァイン,William B. Irvine,竹内和世 出版社/メーカー: 白揚社 発売日: 2007/12/01 メディア: 単行 クリック: 3回 この商品を含むブログ (5件) を見る タイトル通り、欲望という事象についての。 第一部では「欲望」という事象の基的な性質が描写され、第二部では「なぜ人間(や動物)は欲望を持つか」という命題や欲望の発生や解消に関わるメカニズムについて、心理学や生物学などの科学的な理論になされる。そして、「欲望とどうつきあっていくか」と題された第三部では、歴史においてたびたび人間の破滅や苦悩の原因となってきた「欲望」という事象にどう対処すべきかについて、様々な宗教や哲学者たちが編み出してきた理論的回答や実践的な対処法が紹介される。 正直いって、ある程度生物学や心理学をかじってきた身からすれば第二部の内容は既知の

    生物学的インセンティブ・システムに抗う(読書メモ:『欲望について』) - 道徳的動物日記
    maeda_a
    maeda_a 2019/09/29
    “彼らは、自分の求めるものは世界が与えてくれると想像している。自分の思うとおりに世界を変えられると思っているのだ。その彼らにとって、何にせよ「受け入れる」というのは敗北を認めることである”
  • 「表現の自由」の意義はどこにある?(読書メモ:『自由論』) - 道徳的動物日記

    自由論 (光文社古典新訳文庫) 作者: ミル 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 近頃は「議論」というものに関する興味が増してきているでので、第2章の「思想と言論の自由」を中心に再読してみた。 第2章にてミルが論じている、思想や言論の自由を認めて議論を活発化させることの価値については、巻末の「解説」で仲正昌樹が簡潔にまとめてくれている。 ①発表を封じらている意見が正しい意見かもしれない ②発表を封じられている意見が間違った意見だとしても、一部真理を含んでいるかもしれず、そうした部分的真理は、対立する意見のぶつかり合いを通してのみ明らかになる ③世間で受け入れられている意見が真理であっても、活発な論争がなければ、ほとんどの人はその合理的根拠を知らないままになる ④自由な議論がなされなければ、人は自分の主義の意味さ

    「表現の自由」の意義はどこにある?(読書メモ:『自由論』) - 道徳的動物日記
    maeda_a
    maeda_a 2019/09/29
    “改めて思ったのは、ネット上で問題になるような「表現の自由」問題の多くは、『自由論』で擁護されている思想や言論の自由とは位相がずれているということだ”
  • タブー破りまくり「三井・越後屋」のスゴイ戦略

    「経営学」というと難しく感じたり、実際に経営学のを読んだりして自分には関係ないと思う人も多いのではないでしょうか。ですが、事業運営を任されたビジネスパーソンも、アルバイトをする学生にとっても重要な領域なのです。複雑で難しい経営学をわかりやすくかみ砕いた『新しい経営学』から一部抜粋し、日ビジネス史上最大級の革新である、三井・越後屋の創業物語にはどんな経営学的な知恵があったのか解説します。さて話は1673年、今から約350年前にさかのぼります。 三井高利、52歳の挑戦 日におけるビジネスモデル史上最大級の革新は、江戸時代前期の1673年に始まりました。呉服店である越後屋(現在の三越)の創業です。 三井家の4男4女の末子、高利(たかとし、1622~1694年)は、才能あふれた人でしたが長兄らに疎まれて28歳のとき江戸から郷里の松坂に戻され、母・珠宝たちの面倒を見ていました。しかし彼は子ども

    タブー破りまくり「三井・越後屋」のスゴイ戦略
    maeda_a
    maeda_a 2019/09/29
  • グレタさん問題についての雑感 - 道徳的動物日記

    www3.nhk.or.jp この一週間、グレタ・トゥーンベリさんの演説に関しては、グレタさん擁護派〜中立派の立場の人たちの幾人かが「批判派も擁護派も、彼女の"16歳の女子高生"という属性にばかりこだわり、彼女の発言の中身を見ていない」という旨のコメントをしているのを見かけた。 しかし、彼女のスピーチで指摘されている論点自体には、取り立てて目新しい点や感心できる点があるようには思われない。地球温暖化のリスクの試算、いまから対応しなければ将来世代がツケを払うことになること、現時点の対応が不十分であり各国の指導者の多くが問題から目を逸らしていること、いずれの論点もおおむね正確であると私は判断するし、同意もする。…だが、言うまでもなく、これらの論点は地球温暖化を危惧している人たちがずっと指摘し続けきたことだ。 今回の彼女のスピーチの最大の注目点は「温暖化問題のデメリットを受けることになる将来世代

    グレタさん問題についての雑感 - 道徳的動物日記
    maeda_a
    maeda_a 2019/09/29
    "ことが差別問題であり、スピーチしている人が被差別当事者であれば、「強い言葉を使うな」「問題をモラリズム化するな」という批判は不当である場合が多いだろう。だが"
  • 「がん検診」現役医師が教えるデメリットの数々

    人の死因のトップは悪性新生物、いわゆる「がん」です。ですから、健康で長生きするには、症状のない早期のうちに発見するため、なるべく多くのがん検診を受けたほうがいいと考える人もいるでしょう。ところが、がん検診もさまざまで、確かにがん死を減らすことが証明されているがん検診はあるものの、中には利益が明確でないものもあります。 がん検診は「無害」ではない それでも、「検診を受けるだけなら何も害はない。少なくとも損はしないのだから、たくさん受けたほうがいい」と思うかもしれません。しかし、「検診には害がない」という考えは間違っています。薬やワクチンに害(副作用)があることはよく知られていますが、検診の害についてはあまり知られていません。医師でもよくわかっていない人もいます。 医師などの専門職向けに書かれた検診の教科書の序文には、「すべての検診には害がある」とあります(※1 Angela E. Raf

    「がん検診」現役医師が教えるデメリットの数々
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    maeda_a 2019/09/29
    “「検診には害がない」という考えは間違っています”