ついに始まったウクライナ軍の大規模な反転攻勢。 連日、両軍による激しい戦闘が報じられるなか、最新の戦況はどうなっているのか? ウクライナ側の作戦のねらいは? 今後の反転攻勢の焦点は? ロシア軍事に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠専任講師に話を聞きました。 (社会番組部ディレクター 松井大倫 / 国際部記者 松本弦) 以下、小泉氏の話 現在の戦況どう見るか? 大きな構図は事前の予測通り、ウクライナ軍がザポリージャの方向から南に攻めていき、アゾフ海の方まで突破する方向で進撃をかけています。 ただ、やはり進撃速度があまり速くないです。特に方面によってはほとんど前進できていないところがあります。 ウクライナ軍が南に攻めていくだろうということ自体は世界中の軍事専門家が予測していましたが、ロシア軍も当然、予測しているので、ものすごく分厚く要塞化したわけです。 陣地を掘って、部隊も集結させ