【パリ=会田聡】有名ブランドが最新ファッションを競うパリコレクションが5日まで行われていたパリ。秋のこの時期と春は市内各地で若手デザイナーのファッションやインテリアの見本市も開催され、大いににぎわう。パリ首都圏地域の経済活性化策としての期待も大きい。 ◆最大級の見本市に6000人 今月3日、パリ中心部の緑豊かなチュイルリー公園に設置された特設テントで開幕したファッション見本市「アトモスフェール」もその一つ。 毎年3月と10月に開催されるアトモスフェールには世界中から80以上のブランドが出展、若手デザイナーの見本市としては世界最大級だ。百貨店などの買い付け担当者らの注目も高く、4日間の会期中の来場者約6000人のうち約6割が海外から訪れる。 主催するパリ・プレタポルテ協会のジャン・ピエール・モシェ会長は「フランスのファッション業界の売り上げの37%が輸出によるもので、見本市はその拡大