印刷 メール 高級ブランド、日本市場で勢い 質で選ぶ男たち パリで6月、パレ・ロワイヤルの中庭を借り切って披露されたベルルッティのコレクション 映画「007 スカイフォール」から。主人公が着るスーツがトム・フォードのものだ サルヴァトーレ・フェラガモ 成熟した日本市場で、男たちは高くても「いい物」に向かうのか。数十万円のスーツを売るようなメンズラグジュアリーブランドの競争が激化している。富裕層だけでなく、数万円の財布など手の届く商品は、幅広い層からも人気を集める。 ルイ・ヴィトン、グッチ、エルメス、アルマーニ……。群雄が割拠するメンズラグジュアリー市場で、注目を集めるのがフランスのベルルッティだ。20万円前後の最高級紳士靴を作ってきたが、今季から「頭の先からつま先まで」の“トータルブランド”に衣替えした。 主力となるジャケットは普段は見えない襟の裏側やボタンの穴にまで革をあしらい、一着30