風光明媚な日本海沿いをかけ抜ける列車。“空の駅”と呼ばれる、兵庫県の「余部(あまるべ)鉄橋」は、集落と海が織りなす、まさに絶景スポットだ。周辺には日本有数の温泉街があり、冬には新鮮なカニまで食べられる! …そんな魅力あふれる街を行くローカル線だが、何と関西で1、2を争う「赤字路線」だ。その実態を取材した。 岐路に立つ「JR山陰線」 乗客激減で廃線の危機 JR山陰線の城崎温泉駅。大阪方面から、毎日のように多くの旅行客が降り立つ。しかし、その先の「城崎温泉~浜坂」間では、事情が変わってくる。列車内で話を聞いてみると…。 この記事の画像(23枚) 買い物帰りの男性: きょうは買い物、竹野から来ました ――普段から列車を使われるんですか? 買い物帰りの男性: 使います。僕、車持ってないので 病院帰りの女性: 病院に、注射して薬をもらいに。1週間に1回乗る ――もし列車じゃなかったら行きづらい? 病