PDF形式のファイルを御覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。 Adobe Readerをお持ちでない方は、まずダウンロードして、インストールしてください。
『季刊労働法』230号のパワハラ特集ですが、やはり巻頭の金子雅臣・中野麻美・龍井葉二三氏の鼎談が面白いです。 >(金子)・・・「いま最大の労働条件は人間関係だ」ということにつながりますね。・・・いわゆる「労働条件」は多少悪くても我慢できるし、「やりがい」が多少損なわれても我慢できます。でも、もう職場の人間関係がめちゃくちゃになり始めているから、「人間関係」が最大の労働条件だということで、それは譲れないということで退職していくという人たちが民間の調査なんかでも増えていることが徐々に明らかになりつつあります。 >(龍井)・・・ところがいまはもっと深刻になっていて、職場の横のつながりそのものが危うくなっていて、とくにパワハラに関していうと、われわれが自明に思っていた上司と部下のタテの関係も崩れつつある。 ・・・その問題で一番矢面に立っているはずの人事・労務というのが、ほとんど機能不全になっていて
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 1コマいくらで、いくつ取れるか。大学の講師は究極の細切れ雇用にさらされている。 「もう専任講師の道は諦めた」 そう話すのは、第二外国語の非常勤講師、立石誠司さん(仮名、44歳)だ。誠司さんは早稲田大学を卒業後、大学院に進み外国文学を学んだ。修士課程で2年、博士課程は6年在籍して、所定の単位を取り学位(博士号)を取得せずに博士課程を修了する「満期退学」した時は31歳だった。 コスト削減で授業がなくなっていく・・・ 博士課程に在籍していた頃、教育学部での助手の仕事が回ってきた。図書研究費を含め月20万~30万円の収入となった。大学院生が大学に就職する時、通常は指導教官が独自の人脈などを使って就職先を世話する慣例があるのだが、誠司さんの担当官は全く
アルカディア学報(教育学術新聞掲載コラム) No.289 深刻化する退学者問題 エンロールメント・マネジメントの必要性-下- 前号では、私立大学における退学者の実態と、大学側の問題意識について検証した。今回は、米国の大学が取り組んでいる退学者対策の柱となっているエンロールメント・マネジメントに焦点を当て、わが国の大学が学ぶべき点について探ってみる。 【平均卒業率60%】 退学という点に関していえば、米国の大学の方がはるかに深刻である。USニュース社が毎年発行している「アメリカズ・ベスト・カレッジ」の大学ランキングは、教育の質に関する15の指標を使って、ランク付けをしている。 その中で、新入生の進級率と6年間での卒業率の配点は合わせて20%。卒業率の予測と実績の比較評価による加算ポイント(5%)を加えると、評価全体の4分の1を占めている。 2007年版によると、「ナショナル・ユニバーシティ」
わが国の大学を取り巻く環境の変化は、表面的には18歳人口の減少、学生獲得競争の激化、定員割れ大学の増加といったことで語られているが、その影で退学者問題が深刻の度を増している。 日本私立学校振興・共済事業団が昨年調査した結果によると、回答のあった私立大学550校で1年間に約5万5000人の退学者を出しているという。在学者に対する退学者の割合は、加重平均で2.9%(単純平均で3.3%)に上っており、3年前の調査と変わっておらず、好転の兆しを見せていない。 仮に、1人当たりの学費を年間100万円とすると、名目上の損失は、私立大学全体で550億円になる。ただし、1年次で退学した学生は3年間分の学費を払わなくなるわけであるから、それを換算すると実質の損失はこの数字の2倍、1100億円に上る勘定である。財政状況が悪化しているという一方で、皮肉な見方をすれば「1000億円を超える新たなマーケット」を大学
書誌情報:講談社現代新書(2043),254頁,本体価格740円,2010年3月20日発行 大学論──いかに教え、いかに学ぶか (講談社現代新書) 作者:大塚 英志発売日: 2010/03/18メディア: 新書 - 「まんがを教える大学」での体験的大学論は,「思いの外」まんがにとどまらない大学での教育論,学習論と共鳴している。 まず,まんがと映画(とアニメーション)の両領域の違いと関連を問い,方法論の越境の追体験という実践的講義に生かすやり方は,「神の宿る細部の見つけ方」(40ページ,原文には強調点あり)という学び方を学ぶという大学の学びに援用できる。あわせてこの点は著者の「おたく論」――「現代思想やアートやアカデミズムは「おたく」文化の伝達力に乗っかって――つまり海外まで出かけていって「オタク」「萌え」「クールジャパン」と口走ることで自分たちが世界とコミュニケーションしていると主張してい
「非難され通院」大阪市を提訴 大阪府南部の市立小学校で、学級崩壊状態のクラスの様子を児童の名前入りでまとめたリポートを巡り、執筆者の女性保護者と、問題行動があったと名指しされた児童の保護者との間でトラブルになっていたことがわかった。学校側が保護者会でリポートを配布した後、執筆者名を明かし、女性が保護者5人から「名誉を損なわれた」などと批判される事態になったという。女性は精神的なショックで通院するようになったとして、市に慰謝料など約1800万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁堺支部に起こした。 訴状や市教委によると、6年生のクラスで2008年5月中旬、児童が担任の指導を聞かずに、授業が成立しない状態になったため、学校側は保護者に授業参観を呼びかけた。女性は5日間、授業を見学し、遅刻や授業中の立ち歩き、掃除をサボった様子などを児童10人の名前入りでリポートにまとめ、ほかの保護者とともに学校側に
日本の高校生は、中国の高校生に比べて授業・宿題以外の勉強をしない−。こんな内容の調査報告書を、文部科学省など所管の財団法人「日本青少年研究所」などが7日、公表した。日中に加え韓国、米国の計4カ国の高校生にアンケートを行った結果、日本は「授業と宿題以外の勉強をしない」「授業中は居眠りをする」と答えた高校生の割合が突出して多かった。同研究所は「日本の高校生は勉強への意欲が低いのではないか」と分析している。 同財団などは昨年6〜11月、4カ国の高校生計6173人に対してアンケートを行うなどし、調査結果を「高校生の勉強に関する調査報告書」としてまとめた。 報告書によると、授業・宿題以外の勉強を「しない」と答えた高校生の割合は日本がトップ。高1で38・3%、高2で34・9%、高3で28・9%に上った。一方、中国では7・7〜5・3%といずれも1割に満たなかった。米国では27・1〜16・1%、韓国は21
さて、日本学術会議のHPに大学と職業との接続検討分科会の第3回から第5回までの議事録がアップされましたので、その中からわたくしの発言部分を紹介したいと思います。議事録は、報告者以外は「○」となっているのですが、まあ、わたくしの発言は「○」となっていてもわかるでしょう、とはいいながら、読者の皆様のために。 http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/daigaku/pdf/d-youshi03.pdf(第3回)(7月7日) まずは田中萬年先生の「教育における職業的イレリバンスの十大要因」という報告がありまして、それを受けて、 >濱口 企業が「下手に専門能力をつけてもらっては困る」と言う、ということは始めからあったわけではない。50年代頃に当時の日経連は「もっと専門教育をやれ、基礎教育などやるな」という提案をした。これが60年代頃に途絶えていった。なぜそうなった
苅谷剛彦先生、本田由紀先生、筒井美紀先生より、『大卒就職の社会学 データからみる変化』(東京大学出版会)をお送りいただきました。ありがとうございます。 本書は、 >日本の大卒就職はどのような特徴をもち,過去20年にわたっていかなる変化を遂げてきたのか.そしていま,それはどのような問題を抱えるにいたっているのか.大卒就職のプロセスと帰結について,気鋭の教育社会学者による詳細なデータ分析を通じて実態に迫る. もので、内容は以下の通りですが、 はじめに(本田由紀) 序章 大卒就職の何が問題なのか――歴史的・理論的検討(苅谷剛彦) 1章 日本の大卒就職の特殊性を問い直す――QOL問題に着目して(本田由紀) 2章 大卒就職機会に関する諸仮説の検討(平沢和司) 3章 1990年代以降の大卒労働市場――就職活動の3時点比較(濱中義隆) 4章 中堅女子大生の就職活動プロセス――活動期間と内定獲得時期の規定
社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 新しくカテゴリーを作りました。ちゃんとしたエントリにするのは面倒だけど、とりあえず、読んだという備忘録がわりに書いておきます。基本的には読まれることを前提に書くつもりです。 ちょっと古い本だけど、よい本だと思いました。私の中の最初の苅谷体験(?)は学部のときに読んだ『知的複眼思考法』でした。正直、なんでこんなつまらないことが書いてあるんだと訝しがった記憶があります。広い視野で物事を見る重要性が説かれていたような気がするんですが、どうも具体例を読むと、視野が広いという感じがしなかったのが理由です。二度目の苅谷体験は例の『学校・職安と労働市場』。これは研究としてはよい研究ですが、書いてある内容は面白くなかったです。 三度目の体験は、私は実はサン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く