食事に気をつけ適度な運動をし、タバコも吸わず律儀に人生を送ってきた人が突然がんと診断され、「私の何が悪かったんでしょうか」と涙ながらに訴える。 私たちにはそんな経験が何度もある。 がんと診断された方が自分や家族を責めないよう、個人の努力で防げないがんはいくらでもある、と伝えたい。
——ご専門である肝臓ガンについて教えて下さい。やはり飲み過ぎが原因ですか。 高山:肝臓ガンといえば、飲酒が原因と思われますが、日本人でアルコールが原因で肝臓ガンになるのは100人中、2〜3人です。実際は90%の方がB型またはC型の肝炎ウィルスを保有していることに寄ります。C型肝炎ウィルスは放っておけば慢性肝炎から肝硬変、そして肝臓ガンに至る可能性もあります。ですが、インターフェロンなどの注射薬でウィルスを除去できるようになりました。まずはご自身がウィルスのキャリアかどうかのチェックを受けて下さい。今まで検査を受けたことがない方は、自治体にもよりますが、無料で肝炎ウイルス検査を受けられると思います。お近くの保健所などに連絡してみて下さい。 ——まずは何事も検査ですか。ウィルスを保有していると自覚症状はあるのですか。 高山:B型肝炎ウィルスのキャリアは全国に150万人いるといわれ、大半がキャリ
私は現在、ナビタスクリニック新宿で診療している。新宿駅直結の駅ナカクリニックで、患者の多くがビジネスパーソンだ。自らの健康管理に気をつかう人が多い。 ナビタスクリニック新宿で診療する際、中高年の患者が来られたら推奨しているワクチンがある。それは帯状疱疹予防のためのワクチンだ。 帯状疱疹は水痘(すいとう)ウイルスによって引き起こされる。幼少期に水痘(水疱瘡)に罹ると、通常は1週間程度で治癒するが、その後も微量の水痘ウイルスが生き残り、神経節に潜伏する。加齢と共に免疫力が低下すると、ストレスなどをきっかけにウイルスが増殖し、痛みを伴う水疱を生じる。身体の左右どちらか一方の神経に沿って発疹が出るのが特徴だ。顔面に生じることもあり、その場合には角膜炎・結膜炎や難聴、顔面神経麻痺を生じる。 ウイルスは抗ウイルス剤を服用すれば、速やかに増殖を抑制できるが、帯状疱疹がやっかいなのは、皮疹が消失したあとも
みなさんは帯状疱疹って知ってますかぁ・・・・・ 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は, 初感染で水痘を引き起こした後, 知覚神経節に潜伏感染しているが, 免疫低下などが誘因となり再活性化を起こして帯状疱疹を生じる。わが国における帯状疱疹の発生頻度は年間1,000人当たり5人程度とされている。加齢に伴い増加する傾向があり, 50歳を境に発症率が急激に上昇し, 70歳以上では1,000人当たり10人以上となる。高齢化が進行しているわが国においては, 今後ますます患者の増加が予想される。1980年代に, アシクロビルをはじめとする抗ヘルペスウイルス薬が登場して以来, 帯状疱疹の治療成績は飛躍的に向上した。しかし現在でも, 様々な合併症や帯状疱疹後神経痛(PHN)により長期にわたり苦しむ患者が少なくなく, ワクチンによる予防が重要である。米国やヨーロッパの一部では約10年前から, 帯状疱疹予防ワクチ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く