Twitterの悩ましい暴言問題に関して あまり詳細を追っていないのですが、Twitterの「はるかぜちゃん」こと春名風香さんの周囲で、日々問題が起きているようです。向けられる悪意ある暴言に対して強硬に対抗しているので、戦火が激しくなる一方、といった具合のようで……。 これは決して肯定すべきことではありませんが、言葉のみでやりとりをするWebでは、他者の話を聞かず、自分の言いたいことだけを何度も繰り返すタイプの人間ほど強く、他者の発言をよく読み、細やかな気配りをする人ほど弱い、という残念な法則があります。 言葉のみしかコミュニケーション手段がない中で、リアル社会の常識的なコミュニケーションが一部運用不能である、ということですが、結果、「悪貨が良貨を駆逐する」または「憎まれっ子世に憚る」という状態になってしまいます。 Webの年寄りとしては、Webで向けられた悪意について真っ向勝負に出て
「ノマド」はなぜ好かれない? 先日行われたこちらのイベントをUstreamアーカイブで見たので、感想などを。 東浩紀×家入一真×イケダハヤト対談 『評価経済時代の個を考える』 - OpenCU.com Ustream.tv: ユーザー open_cu: 東浩紀×家入一真×イケダハヤト対談 『評価経済時代の個を考える』, 「評価経済社会」に、個人はどう対応していけばよいのか!? 現在日本を代表する思想家・評論家、東浩紀氏 話題のWebサービスを仕掛ける起業家、家入一真氏 86世代を代表するブロガー、... 何かと話題のイケダハヤト氏、Studygiftの件が特に話題の家入氏、そして東氏の鼎談ということで、イベントの倍率も大変なものだったそうです。 「評価経済」うんぬんというイベントのテーマに対するまとめとしては、こちらの@a_mamtsumotoさんがツイートされた東氏の発言に尽きると思
「クチコミ」が無条件にいいものだった時代は終わった あきみちさんの「ネットデマやステマは病原菌」という記事は、デマや情報操作とそれへの対抗方法を病原菌と免疫のメタファーで捉えるという、非常に刺激的な記事でした。 「病原菌と同様に対応できるかどうかが人類にとって大きな意味を持つ」という感想です。 有名な「銃・病原菌・鉄 - 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎」という本で語られている「病原菌」と同じようなニュアンスの「病原菌」です。 Geekなぺーじ:ネットデマやステマは病原菌 従来「情報リテラシー教育」として考えられることが多いテーマを「免疫」と見立てることによって、脳みそや知力の問題から、全身の問題、身体的感覚で捉えるべきものであると考えることができます。 すると「とにかく教育」というよりも実践的な経験が重要であり、ワクチンを打つような試み(段階的に小さなデマを受け止めていくような形)
今に始まったことではない「mixi迷走」の歴史 ここのところ、新機能を出す→ユーザー猛反発(例:mixi「アクティビティ」機能を13日に再開、“無効”設定が可能に -INTERNET Watch)を繰り返すmixiに、「迷走してる」との指摘が目に付きます。 しかし、いささかひどい言い方になりますが、こういった迷走は今に始まったことではありません。最初に違和感が表明されだしたのは、2006年の末あたりからでしょうか。こちらは2007年1月の記事。 mixiは昔は本名での登録を推奨していたみたいなんですけど、 今は非推奨になっているわけで(「本名を登録してよいでしょうか?」mixiが注意事項をQ&A形式で紹介)、 その頃からなんか迷走してるなと思ってたんですけど、 こないだのコミュニティジャック対策はどうなんだろうと思いました。 mixi迷走中? こちらは2008年11月の記事。当時、こうし
「かっこわるい」話の共有とブログについて とりあえず軽く。 同業者の日記とか読んで、プロフィール書いてる人けっこういて、みんなきれいな履歴。 どこかの大学医局に入局して、臨床の腕を磨いて問題意識もって、何か新しい技身につけるために留学したり、病院移ったりして、精進して、そのうち大病院を「卒業」して、現場放り出して開業して、今成功して満足して、日記書く。 (中略) もっと「かっこわるい」話聞きたいなと思う。 かっこ悪いことは本当はかっこいい - レジデント初期研修用資料 以前に「匿名で『ありのまま』のことを書くブログが増えたら良い」という記事を書いたことがあったけども、この“もっと「かっこわるい」話聞きたいなと思う”ことと、わりと重なるかなと思った。 開業医とか個人事業者、経営者のブログというのは基本的に営業・広報の一環であり、営業・広報に資することを書くけどもそうでないことは書かない。 こ
書き言葉が強い破壊力を持っていることと、ブロガーの孤独について <高1自殺>ネット上に「死ね」と書かれ苦に 北九州(毎日新聞) - Yahoo!ニュース 週末にこのニュースを目にしたときには大いに戸惑った。ただ平和に何の変哲もないブログを書いていたはずの高校生が、見ず知らずの何者かによって書かれた「死ね」という言葉の力によって自殺に追い込まれてしまったという、文字によるテロ事件のように読めたからだ。 ちょうどここのところ、文脈を共有してないところから投げつけられるネガティブな言葉の気持ち悪さ、怖さについて考えていたところだった。私の場合「はてなブックマーク」界隈はよく見ているので、そこでのいつものメンバーのいつものネガティブ発言はある程度理解できるが、全く知らないところからのネガティブな言及は、その意味をうまく理解できず、暗闇から例えば「何だか分からないがネットリしていて生暖かく微妙に生臭
昨今の「ケータイ世代」論に感じるモヤモヤについて 規制法案がらみやケータイビジネスへの注目の高まりから、「ケータイ世代が分からないPC世代のためにケータイ世代を解説するよ」的記事がまたぞろ各地に登場している。 【レポート】想像を超えた"ネットいじめ"の世界に絶句… - 学校裏サイト対策講座が実施 (1) クラス全員装い、「なりすましメール」で個人攻撃 | ネット | マイコミジャーナル 【連載】ケータイネット世代のきもち (1) PC世代が知らない、若者とケータイの密な関係 | ネット | マイコミジャーナル 親の安心によって子供が“失う”もの 「携帯フィルタリング」の波紋---目次:ITpro この手の記事は、表層的な事象の解説はあっても、どうも「なぜ」の掘り下げが足りないように感じられてならない。意図的に抜いている? という気すらしてくるが、非常に難しい課題だろうから、やはり掘り下げが
何やら美大ネタがアツい件 美大ブログサミットの話が注目エントリーに上がっていたので、 2007-11-03(Sat): 美大ブログサミットがあったらしい - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版 ※「サミット」は単に名乗ってみただけで、実態はちょっとした集会だったようですが。 これはタイミングがいいね、と思いつつレポート記事を公開したところ、 進学:ネットを通じて、受験生にリアルな美大生の声を届けたい――ムサビコム/ムサビ日記 「ハチミツとクローバー」が来年1月からドラマ化ですってよ! ムサビ学内でのロケもあるのでしょう。たぶん。 女優、成海璃子=なるみ・りこ=(15)が来年1月8日スタートのフジテレビ系ドラマ「ハチミツとクローバー」(火曜後9・0)に主演することが6日、分かった。原作は累計813万部の人気コミックで、美大生5人の青春ラブストーリー。相手
図解「ネットとリアルの関係」とmixiの影響 「ネットとリアルの関係」というテーマは実に興味深い。今回は考えてることを言葉だけで説明しきるのが難しい気がしたので、ちょいと図にしてみました。 ネット初期=ほとんどの「リアル隣人」はネットをしていない こちらはネット初期の図(90年代中盤以前ぐらい)。青いのがリアルのネットワークで、オレンジがネット上のネットワークです。 ネットは少数の好き者が利用するソリューションに過ぎず、そこにいる人は何となく「リアルで浮いてる人」が多かったように思う。そりゃ自分のことか。 あと、パワフルすぎてリアル社会内だけでは行動力が有り余っていて、ネットに来てます、という感じの人が少数。リアル人脈の隣人たちがネットをしているという確率は非常に低く、「ネット」と「リアル」の世界(=ネットワーク)の関連性は低かった。 ネット普及期=隣人もネットをしているが、ネットで隣人と
Twitterで文脈の束を見る/言葉のシャワーを浴びる こんなふうに「速読」という言葉を使う人がいるとは、という意味で驚いたエントリー。それはさておき内容も面白い話。 小野和俊のブログ:精読のTwitterと速読のTwitter 結局、精読の Twitter にはそれはそれで手放しがたい良さがあり、速読の Twitter のみにしてしまうと絶対見逃したくない人の発言も見落としてしまったりすることがあったので、アカウントを二つ用意して、精読の Twitter 用と速読の Twitter 用に分けて運用することにした。 この「精読」、「速読」なるものの違いについては後で触れる。で、これを受けて、buzztter使ってた、という話が上がった。 精読、速読の Twitter に感銘を受けた - worstman.net/Blog 定量的情報と定性的情報 こういうときに「定量的」、「定性的」という言
「携帯サイト」に関していくつかメモ この本は資料的価値も(たぶん)あるがあんまりな部分もあって、私が知ってる範囲で間違ってんだろという部分はとりあえず笑い飛ばしておけばいいが、知らない部分について、どれくらい信頼して良いのかがよく分からない。 大人が知らない携帯サイトの世界 ~PCとは全く違うもう1つのネット文化~ [マイコミ新書] (マイコミ新書) 佐野 正弘 毎日コミュニケーションズ 2007-09-08 売り上げランキング : 218 Amazonで詳しく見る by G-Tools 例1:誤字が多い。中でも「一般サイトの内容は当時から宝石混合ではあったが」って、玉石混淆の間違いというよりも新語? 編集があんまりだと思う。 例2:ブロードバンドの普及によって容量の心配をする必要がなくなり、PCサイトでFlashやCSSの利用が進んだ、という記述がある。Flashの利用を後押ししたのがブ
Zorgのカード印刷「nanoka」を注文してみた 写真共有サービス「Zorg」が、トレンディな名刺印刷風サービスを始めた、というので注文してみた。当初「7日以内にお届け」という意味も含めての「nanoka(ナノカ)」なんじゃないのかと思うんだけど、実際に届いたのは10日後。今は「現在多数の注文を頂き、委託しております印刷会社の印刷・発送作業に遅延が生じております」とか書いてあります。 nanoca(オリジナル名刺) オンラインアルバムZorg で、届いたカードがかなり残念な出来。印刷・製本にはまるで詳しくないのでよく分からないが、粒子感の粗さには目をつぶるとしても(Moo minicardsやVistaPrintもまあこんなもんだったし)、プリンタのラインフィードギャップ風のムラが見えるのはどうかと。 「完成後は、ポストイットのように1枚1枚はがしてお使いいただけます。」というのが面白そ
「そんな説明じゃ国民は納得しませんよ」って一番納得してないのはレポーター本人な問題 いわゆるひとつのブログマーケティングを目指した企業の発表会に参加するブロガーのうち、何人かは仕事でブログマーケティング関連に携わる立場だったりして、直接仕事にしているわけでない人も人も含めて「メタ・ブログマーケター」とでも呼ぶべき人が多い。 だから、イベントなんかに参加しても、ついついイベントそのものをメタ視点から見てしまうことが多いと思う。その結果、プロダクトよりも運営に関する文句が多くて、オイオイそこまで……というようなブログ記事もときどきあるな、と思っていたら、これ。 あなたはブロガー代表じゃない (smashmedia) おそらく、別にブロガー代表気取りで言ってるわけじゃなく、客観的に「ブロガーとは……」と分析した結果を述べているつもりで、でも実は当事者でもあるわけで、なんか変なことになっちゃってる
「どこでも」&「かわいい」がPCユーザーのライフスタイルを変えてきた説 14日のAMNイベント「ブログとコンピュータ」に参加します。というか受理のお知らせはまだ来てないけど、申し込みはしのでたぶん参加できるんじゃないかなと……。 「ブログとコンピュータ」で何の話になるのかイマイチ謎だが、UMPCというのがひとつのキーワードっぽい。他はやっぱり謎。申し込み時に「パネラーの方への質問」が書けるので、以下の2つのようなことを書いてみた。 (1)ブログで「PC vs. 携帯」の対立が語られることが時折あるが、この議題設定は今後も有効なのか? そうでないとすると、どういう議論が有意義か? 前にもちょっと書いたけど、「これからは携帯ネット。PCは時代遅れ」とかそういう議論について。UMPCもそうだし、スマートフォンも今後どんどん出てくるだろうし、iPod touchのようなデバイスだって出てくると思わ
認知科学者が解説するブログの「外化」作用―大学3年のゼミ生が大学院レベルに Wisdomというビジネス情報サイトで、青山学院大学の鈴木宏昭教授による「認知科学者の視点」という連載が掲載されている。 その第2回が、「3年生のゼミを院生レベルに高めたブログの「外化」効果」という記事。考えたことを書くことによってメタ認知が促進する「外化」作用により、大学3年生のゼミ生のレベルが、大学院レベルとなったそうだ。 残念なことに、この文を読んだだけでは「レベル」が何のレベルなのかがよく分からないのだけども(おそらく、知識とか思考とかを含めた全体的なものの、先生が感じる感覚的な水準か)、1年半ほどゼミ内で使ったら、10数名の学生が3,000を超える記事を書き、従来の学生の3年分ぐらいの成長をした、ということか。 始めの頃にいいことを書いても、その価値に気づけないことは多い。しかし自らが成長するにしたがって
「ブロガー厚遇」問題への雑感 これは興味深いような、大局的に見ればどうでもいいような話。ここでいう「問題」とは「いかがなものか?」と眉をひそめて問題視しているわけでなく、「ブロガーが企業からむやみやたらに厚遇されている/一部に、反感を買いかねないほど厚遇されているブロガーがいるんじゃね?」という課題設定もできますね、というニュアンスで捉えてください。 ネタ元はこのあたり。 昨今流行するブロガー厚遇施策 - shuzaiyaの作り方 Start Macキャンペーンの気になるところ(ジェラシー入り) (smashmedia) ブロガー厚遇施策? (カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ) 泡沫ブロガーが“優遇”されて考えたこと。|今日のニッパウ ブロガー厚遇施策ってなんだろう (smashmedia) 煩悩是道場 - ブログマーケティングに参加する・記事を書くという事 今のところたぶん「厚遇」と
企業ブログは、ハラを括ってさっさと動いて既成事実を作ってしまうのが大事 アジャイルメディア・ネットワークのブログイベント第2弾『ブログとマーケティング』に参加しました。先週の話ですっかり遅くなってますが、感想や考えたことを取り急ぎメモしておきます。 AMNブログイベント第二弾にご参加いただきありがとうございました。 (Agile Media Network | blog) パネラーとして、マイクロソフトで「Cafe Bar 長角牛牧場」を運営されれいる森屋氏と、個人で「POLAR BEAR BLOG」、所属を明かしてITmedia オルタナティブ・ブログの「シロクマ日報 」等を運営されている日立コンサルティングの小林啓倫氏のお二人がいらっしゃるとのこと。特にマイクロソフトのブログへの取り組みに強い興味があった。 就業時間中にもブログ更新フリー お二方のブログは、プロダクトのPRと個人色の強
荒俣宏の自己肯定感と好きを貫きっぷりは異常 量産型ブログ - 好きを貫けを最も実践しているのはさかな君ではないだろうか。 そういえば、荒俣宏がいましたよ。この人のことよく知らないけど凄い! 絶対! 伊集院光 日曜日の秘密基地 2007年5月6日より発言をピックアップ。 生活に必要な常識すら分かっていないのに、なぜ世間では「物知り」と認識されているのかと妻が不思議がっている。シャワーのどっちがお湯だか分からない。 中学、高校のとき昼飯を食べたことがなかった(親から貰った昼飯代で、小説の原書を買いまくっていた)。当時、皆が食べていた頃に運動場の隅で石を蹴りながら寂しく待っていたことを思い出す。 こんなに世の中におもしろいものがあふれているのに、寝たり、ご飯を食べたりに時間を使うなんてもったいない(過去には風呂の時間ももったいない。公園で水を浴びればいいと発言)。 子どもの頃に、こう考えたことが
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