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*歴史と小説に関するmallionのブックマーク (1)

  • 西郷隆盛 - 芥川龍之介

    これは自分より二三年前に、大学の史学科を卒業した間(ほんま)さんの話である。間さんが維新史に関する、二三興味ある論文の著者だと云う事は、知っている人も多いであろう。僕は昨年の冬鎌倉へ転居する、丁度一週間ばかり前に、間さんと一しょに飯をいに行って、偶然この話を聞いた。 それがどう云うものか、この頃になっても、僕の頭を離れない。そこで僕は今、この話を書く事によって、新小説の編輯者(へんしゅうしゃ)に対する僕の寄稿の責(せめ)を完(まっと)うしようと思う。もっとも後(のち)になって聞けば、これは「間さんの西郷隆盛(さいごうたかもり)」と云って、友人間には有名な話の一つだそうである。して見ればこの話もある社会には存外もう知られている事かも知れない。 間さんはこの話をした時に、「真偽の判断は聞く人の自由です」と云った。間さんさえ主張しないものを、僕は勿論主張する必要がない。まして読者は

    mallion
    mallion 2008/12/14
    これは読んだことなかった。芥川は面白いし含蓄あるなあ。
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