もう多くの人が気づいているかもしれないが、すでに我々の一部は、ポストアポカリプスな生活をやっている。 たとえばパリッコ・スズキナオ両氏による「チェアリング」は、アウトドア用の手軽なイスを持ち歩き、「良いな」と思ったところで食べたり飲んだりくつろいだりするアクティビティだ。 たとえば高野政所・メテオ両氏による「ストリートテクニック」は、街のいたるところに存在する「こうやって使える」を見つけ出して実践+名付けしていくアクティビティ。 どちらも街や生活環境を無料または安価にクローリングし、埋もれた価値を発掘したり新しい価値を定義していく。「安全な場所を探す」、「使い方を考える」、こういうことは、何かが崩壊したり新しい舞台に移ったときに最も必要になるスキルであり、仮に彼らがそういう方向に楽しさや深みを感じているとすれば偶然ではないと思う。 数十年上がらない物価、大震災、超高齢化、インフラの老朽化、