日銀は先月、マイナス金利の導入を決めた金融政策決定会合で、経済の好循環を進めるために導入は必要だという意見が出された一方で、副作用を懸念する意見もあって、導入の是非を巡って激しい議論が行われていたことを明らかにしました。 それによりますと、マイナス金利の導入を主張する委員からは「経済の好循環を中断させずに推進すべき正念場の今、金融政策の信認を保つためにも追加的な措置を講じるべきだ」などという意見が出ていました。 一方で「市場の機能や金融システムへの副作用が大きい」とか、「金融機関と預金者の混乱や不安を高め、誤解を増幅するおそれがある」などというマイナス金利の効果に否定的な意見も出ていました。 マイナス金利の導入は、9人の政策委員のうち賛成5、反対4で決まりましたが、会合では導入の是非を巡って激しい議論が行われていたことが明らかになりました。 マイナス金利導入の決定後、金利は下がっていますが