「マン・レイ展」も今日が最終日です。たくさんの方においでいただき感謝申し上げます。写真担当として、一昨年にはジョック・スタージスの個展を開催し、昨年は植田正治を、そして今年はマン・レイの展覧会を開催することができて、無上の喜びです。これもご来場くださったお客様の声に後押しされてできたもので、重ねて御礼申し上げます。 さて、出品作品のご紹介は、「レイヨグラフ」です。 「レイヨグラフ」は、マン・レイが1921年、印画紙の上にロートなどを置いて灯りを点けてしまったことから偶然発見されたと言われていますが、マン・レイの仕事を語る上で、レイヨグラフを抜きにするわけにはいかない重要な作品群です。このような技法自体はもっと以前からありましたし、同時期にハンガリー出身のモホリ=ナジも「フォトグラム」と名づけた同様の技法で作品を制作しています。そして、日本では瑛九が1936年宮崎から抱えて来たのが「フォトデ